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国語【国文法】

国文法

形容詞の「ない」と、補助形容詞の「ない」の見分け方を教えてください。

形容詞は、自立語で活用があり、単独で述語になったり、修飾語になったりする語で、ものごとがどのような性質・状態なのかを表す言葉ですね。したがって、それぞれの形容詞には意味があります。たとえば、形容詞「ない」には《存在しない》という意味がありますね。
一方、補助形容詞は、形容詞本来の意味がうすれて、ほかの語について補助的に用いられるもののことです。文の中にある形容詞「ない」が、《存在しない》というもともとの意を失ってほかの語について用いられていれば、それは補助形容詞ということになります。この点に着目をして見分ければよいですね。

たとえば(1)「この花だんには、もう花はない。」(2)「この山は、高くない。」(3)「あれは流れ星ではないか。」という例文で考えてみましょう。

(1)「この花だんには、もう花はない。」
→この「ない」は、《存在しない》という意味で用いられていますね。したがって形容詞です。

(2)「この山は、高くない。」
→この「ない」は、「高い」という直前の形容詞に続いており、《存在しない》という本来の意味はうすれて、補助的な意味(ここでは打ち消しの意)をそえています。したがって、補助形容詞です。

(3)「あれは流れ星ではないか。」
→この「ない」は、相手に同意を求める意で用いられていますので、やはり《存在しない》という意がうすれて補助的に用いられています。このようなものも補助形容詞です。

動詞の「活用の種類」がよくわかりません。

■活用の種類とは
「活用語尾」の変化の仕方には、いくつかパターンがあります。そのパターンを「活用の種類」と呼びます。動詞には5つのパターンがあり、それぞれのパターンに、「五段活用」「上一段活用」「下一段活用」「カ行変格活用」「サ行変格活用」という名前がついています。
たとえば、「書く」という動詞の場合、「活用語尾」がすべて、五十音図の「か(こ)・き・く・く・け・け」と、(カ行で)五段にわたって活用しているので、(カ行)五段活用になります。
活用の種類を問われる問題は、よく出題されます。以下で、活用の種類の見分け方について簡単に説明します。

【五段活用・上一段活用・下一段活用】
「ない」を後ろにつけたときに、
・「書か・ない」の「か」のように、「ア段」にくれば五段活用動詞
・「起き・ない」の「い」のように、「イ段」にくれば上一段活用動詞
・「受け・ない」の「け」のように、「エ段」にくれば下一段活用動詞
と見分けます。

【カ行変格活用(カ変)とサ行変格活用(サ変)】
カ行変格活用の動詞とサ行変格活用の動詞は、それぞれ限られたものしかないので、まず、この二つの動詞の変則的な活用を覚えてしまいましょう。
★カ行変格活用動詞⇒「来る」のみ
★サ行変格活用動詞⇒「する」と「~する」(「調査する」などのような「漢字+する」の複合動詞)のみ

自立語の見つけ方を教えてください。

「自立語」を理解するには、「付属語」と一緒に考える必要があります。

「自立語」というのは、<それ自体で意味を持っている単語>のことです。
それに対して「付属語」というのは<それだけでは意味がはっきりせず、自立語に付属して文節を作る単語>のことです。
「自立語」と「付属語」の違いについてまとめると下記になります。

「自立語」
1. 単独で文節を作る。
2. いつも文節の頭にある。
3. 一文節に必ず一つある。
4. 単独で意味がわかる。
<名詞・代名詞・動詞・形容詞・形容動詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞>が<それ自体で意味を持っている>「自立語」です。

「付属語」
1. 単独で文節を作れない。
2. いつも自立語の下にある。
3. 一文節に一つとは限らない。
4. 働きだけをもつ。
<助動詞・助詞>は<それだけでは意味がはっきりせず、自立語に付属している>「付属語」です。

自立語を見つけるには、まず文節に分けてみることが必要です。「文節」の切れ目の見分け方は、「ネ・サ・ナ」などを付けてみて、自然に切れるところを探しましょう。そして、「文節」には必ず一つの自立語が含まれています。それぞれの文節の最初にある単語が自立語となります。

では、次の例で考えてみましょう。
●「とても美しい。」
→文節に分けると「とても/美しい」になります。
「とても」も「美しい」もそれぞれ単独で意味を持ち、単独で文節を作っていますので、「とても」と「美しい」は「自立語」であることがわかります。
●「明日は晴れます。」
→文節に分けると「明日は/晴れます」になります。
さらに単語に分けると、「明日/は/晴れ/ます」となり、「は」と「ます」は単独でははっきりとした意味は持たないので、それぞれ「明日」「晴れ」という「自立語」の下に付属している「付属語」であることがわかります。

「文の成分」とは、何を答えたらいいでしょうか。

文の成分とは、意味のまとまりによってとらえた、文を組み立てている要素としての単位のことです。具体的には、文の成分は、主語・述語・修飾語・独立語・接続語の5つに分かれます。
文の成分を考えるときには、まず文を文節に区切り、主語と述語をはっきりさせたうえで、ほかの部分がどのような関係でつながっているのかを考えていきましょう。

なお、文の成分が一文節から構成されている場合は、【主語・述語・修飾語・独立語・接続語】というように「○○語」と呼びますが、二つ以上の文節(連文節)でできている場合は、「○○部」という名前になります。具体的には【主部・述部・修飾部・接続部・独立部】です。
一文節から構成されている場合と、連文節で構成されている場合には呼び方が違うので、注意しましょう。

「そうだ」の様態と伝聞の見分け方について教えてください。

<伝聞・様態の助動詞 「そうだ」>
この助動詞には〔様態〕と〔伝聞〕という二種類の意味があり、次のように使い分けます。
様態:そういう様子・そうなる様子(目で見て判断したもの)
伝聞:他の人から聞いた(耳で聞いて判断したもの)

例えば、「オーロラが見える」という文に、様態の「そうだ」と伝聞の「そうだ」をつけると、次のようになります。
様態の「そうだ」を使う: 「オーロラが見えそうだ。」 目で見ている様子ですね。
伝聞の「そうだ」を使う: 「オーロラが見えるそうだ。」 耳で聞いている様子ですね。

【ポイント】
上の例文でわかるように、この助動詞は意味によって<接続>が異なりますから、それで見分けることができます。
★動詞・形容詞・形容動詞などの終止形についていたら【伝聞】、動詞などの連用形についていたら【様態】です。
直前に「。」が打てれば【伝聞】と覚えてもよいでしょう。

助詞の種類の見分け方について教えてください。

■助詞の種類の見分け方について
助詞を見分けるには、それぞれのはたらきと特徴をしっかりと理解しておくことが重要になります。
助詞には「格助詞」「接続助詞」「副助詞」「終助詞」の4種類があります。それぞれの助詞の働きを大まかにまとめてみると、以下のようになります。

●格助詞 :主に体言につき、他の文節とどのような関係にあるかを示す
●接続助詞:用言や助動詞につき、前後の語を接続する
●副助詞 :色々な語につき、意味をつけ加えたり、述語の意味を限定したりする
●終助詞 :文や文節の後ろにつき、疑問・禁止・感動・詠嘆などの意味を加える

助詞の種類を区別するには、まず「助詞の前にどのような語があるか」を確認しましょう。
終助詞は「文や文節の後ろにつく」と言う特徴があるのでわかりやすいですね。例えば「頑張るぞ」「いつ行けばいいの」などの最後の「ぞ」「の」が終助詞です。

さて問題は、格助詞と接続助詞と副助詞の見分け方です。
格助詞は、“文節を作り、他の文節とどのような関係になるかを示すもの”であり、名詞か名詞に準ずる語の直後につきます。それに対して、接続助詞は、“前後の語を接続するもの”であり、用言や助動詞につきます。この違いを押さえて見分けましょう。
例えば、「やっと気ついた。」という文の「が」は、「気」という名詞の直後についているので、格助詞です。
一方、「風はない、花が散る。」という文の「が」は「ない」という形容詞(用言の一つですね)についているので、接続助詞です。
副助詞はいろいろな語につき、“様々な意味をそえる働きをするもの”です。接続助詞や終助詞との区別はわかりやすそうですが、格助詞との区別が難しいですね。そこで、格助詞を覚えておくことによって、対処しましょう。

1)まず、格助詞か接続助詞かを上に書いた基準で見分ける。
2)接続助詞でないことがわかったら、それが格助詞かどうかを調べる。
3)格助詞でないことがわかったら、副助詞、ということになります。

例えば「お手伝いだけではなく、勉強した。」という文の「も」は、「勉強」という名詞の下についているので、接続助詞ではないですね。また終助詞でもないこともわかるでしょう。すると格助詞か副助詞かで迷いますが、「も」は格助詞にはありません。したがって、これは副助詞となります。
ちなみに、副助詞を格助詞に入れかえてみて、「副助詞を使うことによって、どのような意味がそえられているか」を一つ一つの副助詞についてやってみると、副助詞の勉強になりますよ。
例えば「勉強こそ大事だ」という文の「こそ」という副助詞を、「が」という格助詞に入れかえてみましょう。「勉強が大事だ」となりますね。この二つの文を比べてみると、「こそ」が入っている文は「勉強」という言葉を強調していることがわかります。つまり「勉強」という言葉に強調の意味がそえられているのです。

単語が「活用する」ということがいまひとつわかりません。

ある単語の活用形や活用の種類を見分けたい、という場合、まずは「活用の種類」を特定することが重要です。

手順1:動詞の「活用の種類」を見分ける。
まずは、動詞の活用の種類には何があったかを復習しておきましょう。

動詞の活用の種類
・五段活用
・上一段活用
・下一段活用
・カ行変化活用(カ変)
・サ行変化活用(サ変)
すべての動詞は、この5つの活用の種類に分けられます。
まずは、問題となっている動詞がどの活用の種類になるのかを確かめなければなりません。

《五段活用・上一段活用・下一段活用の見分け方》
「ない」を後ろにつけたときに、
・「書か・ない」の「か」のように、「ア段」にくれば五段活用動詞
・「起き・ない」の「い」のように、「イ段」にくれば上一段活用動詞
・「受け・ない」の「け」のように、「エ段」にくれば下一段活用動詞
と見分けます。
※ただ、カ行変格活用の動詞は「来る」、サ行変格活用の動詞は「する」と「~する」しかないので、これらは覚えてしまいましょう。

手順2:活用表から、「活用形」を見分ける。
「活用の種類」がわかれば、それぞれの未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形の形がわかりますから、ある程度「活用形」を判断することができます(※前提として、それぞれの活用の種類の活用表を覚えていないといけません)。
しかし、なかには同じ活用の形を持つ動詞もあります。
例)「書く」…書か・書こ/書き/書く/書く/書け/書け
⇒終止形と連体形が「書く」という形で同じ。仮定形と命令形も「書け」という形で同じ。
このような動詞の場合には、活用の種類だけで、活用形までを判断することができません。

そのようなときには、下にどのような言葉が続くかで判断します。

手順3:下に続く言葉で「活用形」を見分ける。
どのような活用形のとき、どのような言葉が下に続くかは決まっています。
同じ活用の形を持つ動詞の場合は、下に続く語で判断しましょう。

▼下に続く語
未然形:ない・ う(例「書かない」)
連用形:ます(例「書きます」)
終止形:言い切る(例「書く」)
連体形:とき・こと(例「書くとき」
仮定形:ば(例「書けば」
命令形:命令して言い切る(例「書け」)

状態の副詞と程度の副詞を見分ける方法を教えてください。

「程度の副詞」と「状態の副詞」の見分けるためには、それぞれの特性を理解する必要があります。

【程度の副詞】
・ 主に動詞・形容詞・形容動詞を修飾する
・ 形容される状態がどのくらいか(物事の性質や価値を他の物事と比べた際の、高低・強弱・大小・多少・優劣などの度合いのこと)を表す

▼程度の副詞の例
「かなり冷える」(動詞を修飾)
「とても 美しい」「ちょっと 青白い」「もっと 高く」(形容詞を修飾)
「ずいぶん 静かだ」 (形容動詞を修飾)
たとえば「とても美しい」という文の場合、副詞「とても」が修飾するのは「美しい」という形容詞です。「美しい」という状態の「程度」の強さ(どれだけ美しいか)を表していますから、【程度の副詞】ということになります。

【状態の副詞】
・ 主に動詞を修飾する
・ その動作がどのような様子や頻度で行われるかを表す

▼状態の副詞の例
「ゆっくり 歩く」「いきなり 立ち上がった」「すっかり 終わった」「たまに 怒る」「いつも 遅れてくる」
★補足説明★
「動作」が「どのように(どんな頻度で)行われたか」を意味していますから、これらは【状態の副詞】になります。

接続助詞の「順接」と「並立」の見分け方を教えてください。

<接続助詞の【順接】と【並立】の違い>
接続助詞は、主に用言や助動詞について、前後の文節をつなぐ働きをします。このとき、使う接続詞によって前後のつながり方(関係)を表現することができます。

【順接】
「前に書かれている事柄が原因・理由となり、その順当な結果や結論が後にくる」時に使います。
〔順接〕の接続助詞には、「~ので、」「~から、」「~て、」「~で、」「~と、」などがあります。
例)
「雨が降ったので、遠足は中止になった。」
「ドアを開けて、外に出た。」
「耳を澄ますと、鳥の声がかすかに聞こえてきた。」
例文を見ると、いずれも、前の部分と後ろの部分の意味が、出来事として自然な順番でつながっていますね。このようにつなぐものを〔順接〕といいます。

【並立】
「前の事柄と、後の事柄が、並んでいる」時に使います。
〔並立〕の接続助詞には、「~し」「~たり」などがあります。
例)
「彼は背が高いし、ジャンプ力もある。」
「泣いたり、笑ったりする。」
「背が高い」ことと「ジャンプ力がある」ことには因果関係がなく、同じような立場で並んでいますね。前後を入れ替えても意味が変わりません。「泣く」「笑う」もそうです。

「AがBにかかっている」とはどういう意味ですか。

<係る・受ける>
文法では、文章中のある語句の働きが他の語句に及んでいるとき、それを【かかる・係る】と言い、働きを及ぼされることは【受ける】と言います。
基本的に、【かかる】語句は先にあり、【受ける】語句は後にあります。

例えば修飾語は「かかっていく」方、被修飾語は「受ける」方です。
●「青い空」:「青い→空」 修飾語である「青い」が、被修飾語である「空」にかかっています。

また主語と述語なら、主語が「かかっていく」方で、述語が「受ける」です。
●「雨が降る」:「雨が→降る」 主語である「雨が」が、述語である「降る」にかかっています。

「ない」の品詞を答える問題で、形容詞の一部とはどのようなものですか。

形容詞の中には「~ない」という形のものがあります。例えば「せつない」「なさけない」などです。
「なさけない」を取り上げて考えてみましょう。「なさけない」は、もともと「なさけ+ない」からできていますが、今は「なさけない」で一語(=一つの単語)であり、形容詞です。
よって「ない」の品詞を答える問題で、「なさけない」の「ない」の部分が「形容詞の一部」となります。
※ちなみに「なさけがない」と言う場合は、《名詞「なさけ」+助詞「が」+形容詞「ない」》となり、一語の形容詞とはなりません。

なお、形容詞と助動詞の二種類の「ない」の区別の方法は下の二つがあります。覚えておいてくといいでしょう。

1)「ない」を「ぬ」や「ず」に変えてみる。
不自然な場合(例「むずかしくぬ」)
→形容詞
自然な場合(例「遊ばぬ」)
→助動詞
※「ない」が助動詞の場合、意味は「打ち消し」となり、同じ意味を持つ「ぬ」や「ず」と入れ替えることが可能です。しかし、形容詞の場合は助動詞と入れ替えることはできません。

2)「ない」の直前に「は」や「が」を補ってみる。
不自然な場合(例「遊ばはない」)
→助動詞
自然な場合(例「むずかしくはない」)
→形容詞
※「ない」が形容詞の場合は、自立語なので単独で文節になることができるため、直前に「は」「が」を入れることが可能です。しかし、助動詞は付属語なので単独で文節を作ることができません。

連用修飾語と連体修飾語の違いを教えてください。

まず、連体修飾語と連用修飾語について説明するときに必要な「体言と用言」という言葉について説明しておきます。

<体言・用言>
【体言】とは、自立語で、活用がなくて、「主語になることができるもの」です。
品詞名でいうと「名詞・代名詞」です。

【用言】とは、自立語で、活用するもので、何かの事物について、その動作や性質・状態をあらわす働きをするもの。「述語になるもの」です。
品詞名でいうと「動詞・形容詞・形容動詞」です。

では連体修飾語・連用修飾語について考えていきましょう。

<連体修飾語・連用修飾語>
「連体修飾語」と「連用修飾語」という名称は、“修飾する相手の言葉が何か”を表す言い方です。
その言葉(修飾する言葉:修飾語)本体が体言か用言か…ではなく、その言葉が、かかっていく先(修飾される言葉:被修飾語)が体言なのか用言なのかで、名称が決まるのです。

【連体修飾語】とは、「体言にかかる言葉」=「『体』言に『連』なる『修飾語』」=『連・体・修飾語』で、体言(名詞)をふくむ文節を修飾する(くわしく説明する)文節のことをいいます。
たとえば「きれいな川が静かに流れる」という文では、「川」は名詞(つまり体言)ですから、それを修飾する「きれいな」が連体修飾語です。「きれいな→川」で、「川」は被修飾語です。

【連用修飾語】とは、「用言にかかる言葉」=「『用』言に『連』なる『修飾語』」=『連・用・修飾語』で、用言をふくむ文節を修飾する(くわしく説明する)文節のことです。
「きれいな川が静かに流れる」という文では、「流れる」という動詞(用言)を修飾(くわしく説明)している「静かに」が連用修飾語です。「静かに→流れる」で、「流れる」は被修飾語です。

連文節とはなんですか。

連文節というのは、意味や働きの上で互いに強い結びつきを持ってひとまとまりになっている、二つ以上の文節のことをいいます。
二つ以上の文節(連文節)で、主語や述語などの「文の成分」つくられるとき、それぞれを「主部」「述部」「修飾部」「独立部」「接続部」といいます。

たとえば「私が降りるのは終点だ。」という文の場合、傍線部の「私が降りるのは」は、「私が/降りるのは」と主語・述語の関係という強いまとまりをもった二つの文節からなっている連文節で、「終点だ」という述語の主部になっています。
また「夏は気温が高い。」という文の場合、傍線部は「気温が/高い」という二つのまとまった文節からなっている連文節で、「夏は」という主語の述部になっています。

文節や文の成分については、文節とは……、連文節とは……、文の成分とは……、主部とは……といった、それぞれの語の意味が何を指しているのか、その定義をしっかり理解しておくことが大事です。だんだんわかりにくくなってしまうこともあるかと思いますが、そういう時は、基本に戻って、もう一度、それぞれの語の定義をしっかり確認することが必要でしょう。繰り返すことで、確実に理解できると思います。

「修飾・被修飾の関係」と「補助の関係」の違いがよくわかりません。

それぞれどのような関係のことを指すのか確認していきましょう。

<【修飾・被修飾の関係】とは>
【修飾・被修飾の関係】とは「ある文節が、他のある文節をくわしく説明している関係」のことで、説明する側の文節を【修飾語】と言い、説明される側の文節を【被修飾語】と言います。
〔例〕:「赤い花が咲いている」
上の文を文節に分けると、「赤い/花が/咲いて/いる」と分かれて、「赤い」が「花が」を修飾することになります。
◆「赤い(修飾語)」→「花が(被修飾語)」
ここで、修飾される言葉が「花」だけならわかりやすいけれど、なぜ「が」まで入るのか? と疑問に思う人もいるようですが、ここは【文節と文節との関係】を踏まえると、「花が」という文節をひとまとまりで扱い、「赤い」に修飾されている【被修飾語】と考えます。

<【補助の関係】とは>
【補助の関係】とは、「主な意味を表す『上の文節』に『下の文節』がつながって、意味を補助的に補う関係」のことで、補助する言葉(下の文節)を【補助語】、補助される言葉(上の文節)を【被補助語】と言います。
これは、説明を読んでもわかりにくいので、実物を見て慣れていきましょう。
〔例〕:「食べてみる」
上の文を文節に分けると、「食べて/みる」と分かれますね。
主な意味の「食べて」に「みる」がつながって、「食べる」だけの意味とは違う意味を表しています。これが【補助の関係】です。
「食べて」は補助される言葉だから【被補助語】、「みる」は補助する側だから【補助語】です。
◆「食べて(被補助語)」←「みる(補助語)」
ほかに「読んで・いる」「やって・みる」「行って・ほしい」など、いくつかのパターンがありますが、【補助語】になる用言は限られていますから、それを覚えてしまえば、【補助の関係】は難しいものではありませんよ。
〔例〕
「読んで・いる」・・・「読んで(被補助語)」←「いる(補助語)」
「やって・みる」・・・「やって(被補助語)」←「みる(補助語)」
「行って・ほしい」・・「行って(被補助語)」←「ほしい(補助語)」

下のポイントをおさえておきましょう。
●【補助語】になるのは、動詞と形容詞だけ。
●【補助語】は平仮名で書かれる。
●動詞で【補助語】になるのは・・・「ある」「いる」「みる」「おく」「くる」「しまう」「やる」等
→動詞が補助語になる補助の関係は、前の文節の終わりが「~て(で)」になって、【「~て(で)」+補助語】という形になることが多い。これを覚えておけば、補助の関係を見つける手がかりになる。
●形容詞で【補助語】になるのは・・「ない」「ほしい」等
→形容詞が補助語になる補助の関係では、「~て(で)」以外の形も多い。