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学習お助けQ&A

国語【読解】

説明文・論説文・小説

説明文(論説文)の読解のポイントを教えてください。

説明文や論説文は、「話題に関する筆者の解説や主張を、読み手に納得させるため、論理的に筋道立てて述べた文章」のことです。ですから、文章を読んで、“筆者の言いたいこと”を正確につかむことが読解の中心になります。

<読解のポイント>

◇その1:筆者の主張とその根拠(理由)を確かめる
説明文や論説文とは、文章を書いた人(=筆者)が、読み手に何かを伝えたくて書かれたものです。ですから、筆者が何を伝えたくてそれを書いたのか、どうしてそのように考えているのかを確かめながら読みましょう。
具体的には、
・主題=どのようなこと(テーマ)について
・理由=どんな事実をもとに
・主張=何を言いたいのか
の3つを意識しながら読むとよいでしょう。

◇その2:キーワードを見つける
筆者が繰り返し使ったり、特別な使い方をしたりしている語句は、その文章を読み解くためのキーワードになります。
キーワードは1つとは限りません。たとえば「農業」「食」「安全性」などの言葉が目立ったら、その文章は「食の安全性」について「農業」の立場から述べた文章なのかな? という予想ができますね。文章の主題(テーマ)が理解できると、説明文・論説文はとても読みやすくなりますよ。なおキーワードは○で囲むなど、わかりやすくしておくとよいでしょう。

◇その3:段落・文どうしの関係を正確に読み取る
接続語(「しかし」「つまり」「ので」など)からそれぞれの段落の関係を考えると、文章の流れがわかりやすくなります。特に接続されている段落・文どうしの関係に注意しましょう。たとえば「AだからB」という表現では、AはBの原因・理由になっていますし、「AしかしB」ならば、AとBは反対の内容になるはずですね。また指示語(「これ」「この」「それ」など)が出てきたら、その指示語が何を示すのかを確かめることも大切です。指示語が出てきたら、それが指しているものと線でつないでおくとよいでしょう。

小説で、登場人物の心情がうまく読み取れません。

小説で人物の心情を読み取るとき、その“手がかり”は、【しぐさ(行動)・表情・せりふ(発言)・情景・出来事のいきさつや背景】の中にあります。中でもその人の言動(しぐさ・行為・表情・発言内容・発言の仕方など)には心情が直接表れますから、特に注意しておきたいところです。次のようなところに注目し、本文に線を引きながら読んでいくようにしましょう。

●人物の「行動」・「様子」・「態度」・「表情」からとらえる
(うれしくて)飛び上がる、(うきうきする気持ちで)スキップする、(失望して)がっくりと肩を落とす、(悔しくて)唇をかむ、(怒りで)額に青筋がたつ、(怒りで)眉をつり上げる、など、人間の行動や外見に心情はよくあらわれます。
例えば、「皆と食事をしている中、急に席を立ち、バタン!と大きな音を立ててドアを閉め、出ていった」という場面なら、その人は不機嫌であることがわかりますね。また、友人が携帯で話しているのを待つ間、指でテーブルをトントンと叩き続けているなら、待たされてイライラしているな・・・とわかるでしょう。

●人物の「発言」・「心中語」からとらえる
発言の内容・言い方・間のとり方・沈黙・言葉数・言葉遣いに、心情が影響します。
「・・・と、まくし立てた。」なら、攻撃的な心情が伝わりますね。また、人との会話で、すぐに返事をせずに押し黙っている場合、そこに抗議の意味がこめられていることもあります。
なお心中語は感情がはっきり書かれることが多いので、心中語があったら特に注意して読みましょう。

●情景描写からとらえる
同じ情景を見ても、それを見る人の気持ちによって表現が変わる場合があります。「ようやく朝になった」とあれば、登場人物が朝を待ちわびていたという気持ちがわかりますし、「もう朝になってしまった」とあれば、朝を迎えるのを嫌がっていたのかもしれないと考えられるわけですね。
このように、物語的文章の中には心情を間接的に表現している部分もありますので、そういった面にも注意して読解するようにしてください。これとそこで起きた出来事(場面)を押さえれば、その中での登場人物の心情の変化がわかってくるはずです。

問題文の中で、設問とは直接関係のないところで意味がよくわからないことがあります。

問題文の内容について「どうしてそうなるのか」と考えるのは、内容を理解しようとする原動力にもなりますし、とてもいいことだと思います。
しかし国語の問題文は、1冊の本のほんの一部分を切り取って出題していることがほとんどで、設問に関わらない部分やさらに掘り下げた内容については、問題文だけを読んでもすべてを理解できないこともあります。そのため、内容が気になる場合には出典を読んでみることをお勧めします。 国語の問題をきっかけとして、知識や自分の関心の幅を広げていきましょう。

指示語の指示内容は、絶対に指示語よりも前に書いてあるのでしょうか。

一般的に、指示語の指示内容は指示語よりも前に書いてある場合が多く見られます。
しかし、あとに出てくる内容を前もって指示する場合もあります。その場合、いったん指示語で述べておいて、あとからその内容を具体的に説明します。

私はそれが一番嫌だった。親にしつこく聞かれることが苦痛だった。

彼がこう言ったのだ。もう必要はないと。

随筆

随筆は、論説文や小説と文章の読み方や問題の解き方を変えるべきなのでしょうか。

随筆とは、見聞・体験・感想など、筆者が折りにふれて感じ、考えたことを、気の向くまま、思いのままに、形式にとらわれずに自由に書き記した文章のことを言います。小説に近い随筆や評論に近い随筆もあり、一言で「随筆」といっても種類はさまざまあります。そのため、随筆というジャンルに対して特別な読解法があるわけではありませんが、「筆者の主張に直結する記述がどこにあるか」に留意しながら読むことが大切です。
随筆には筆者が自らの実体験から学んだこと、読者に伝えたいことが内容に盛り込まれています。筆者が伝えたいこと=主題なので、その内容を正確に読み取ることが必要です。具体的には以下の2点を意識しましょう。

1.文章の題材(=テーマ)が何かをつかむ
文中で中心的に取り上げられているテーマが何かをまず理解しましょう。

2.テーマに対して、筆者がどのような考えを持っているかを読み取る
中心となるテーマに対して、例えば筆者は反対なのか賛成なのか、その考えに至った経緯も含めて問題文から読み取ります。

記述・作文問題

模範解答で、文章中にはない言葉が使われていることがあります。解き方のコツを教えてください。

例えば文章中の長い表現について文章中にない短い言葉で表現することで、簡潔な解答を作成することがきます。字数制限のある問題の場合、こういった工夫が必要になる場合もあります。
しかし必ずしもこのような言い換えをする必要はなく、むやみに言い換えることで逆に筆者の意図する内容から離れてしまうことがあります。

したがって、解答を作成するときには、

解答に必要な要素を見極める
 ↓
その要素をつなげて文章を作ってみる
 ↓
文章中の表現を用いると、うまく文がつながらなかったり、字数がオーバーしてしまうのであれば、言い換え表現がないか考えてみる
といった手順でやってみるとよいでしょう。

設問の条件に制限字数がある場合、8割以上書かなければ得点はもらえませんか。

絶対に8割以上書かなければいけないわけではありませんが、あまりにも少ない場合は減点されることもあります。また字数制限のある記述問題では、制限字数はどのくらい詳しく書くべきかというヒントになるので、解答が8割以下の短い場合は、盛り込むべき要素が不足している可能性が高いといえます。
解答を作成するときは、まず絶対に必要な要素を入れて、それでも字数が足りない場合は説明が不足していないか、他に解答に含めるべき要素がないか、もう1度問題文を読み返してみましょう。

記述問題で、解答をうまくまとめるコツを教えてください。

記述式の問題は「文中から解答の材料を見つける」→「設問の指示に従って解答をまとめる」という段階を踏んで答えをまとめていきます。
具体的には以下のように問題に取り組みます。

1:問い(設問文)の内容を確かめる
問題を解くときは設問文もしっかり読み、「何について聞かれているか、どの部分が関わるのか」を確認しましょう。できれば、設問文の条件になる部分にチェックを付けておきます。

2:解答の要素を抜き出す
記述問題の解答は、すべて自分の言葉で作る必要はありません。できるだけ本文の中から答えのもととなる要素(内容・キーワード)を探してうまく組み立てましょう。

3:制限字数内で解答をまとめる
2の段階で抜き出した要素を材料にして、主語・述語の関係に注意しながら、ひとまとまりの文を作っていきましょう。
このときに大切なのは「要求された要素がすべてそろっていること」「それらの要素が(原因と結果・意見と根拠など)論理的に正しくつながっていること」「正確な日本語(漢字・文法)であること」「指示に従った書き方であること」です。これらがそろっていれば、模範解答そのままの表現でなくても問題ありません。
なおそろえた要素を並べて文にまとめてみて、それが求められる字数に合わなければ、以下のように対処しましょう。
●字数が足りない(指定の8割にもならない)・・・要素が不足している。設問の指示を確認してから、本文の内容を読み直す。
●字数がオーバーする・・・要素が多すぎる。または、要素はあっているが、言葉を短くする工夫が必要。

4:ていねいに復習する
解き終わった後は復習をしましょう。入っている要素は同じか・言葉の選び方で減点になっていないか・自分の選んだキーワードは合っていたか・足りない要素はあったのか、といった観点で模範解答と自分の解答を見くらべていきましょう。そして、足りない部分や間違って選んだ部分については、本文中のどこを見ればよかったのか、自分はなぜ間違えてしまったのか、解説を読んで納得できるまで考えてください。そのあとに、もう1度解答を作ってみるとなおよいです。この繰り返しで、次第に記述がうまくなっていきますよ。

「文中の言葉を用いて」と設問で指示されている場合、問題文をそのまま抜き出してもいいのでしょうか。

それぞれの問題によって多少異なりますが、「文中の言葉を用いて」と設問に指示されている場合は解答のポイントとなるキーワードは文中の表現をそのまま使った方がわかりやすいことが多いでしょう。ただし、抜き出し問題と異なり、「てにをは」やキーワードのつなげ方は自分で直さないとうまくまとまらないこともあります。まずは、文中からポイントとなる語を見つけ出してそれをうまくつなげる練習をしましょう。無理に自分の言葉で言い換えてしまうと、逆に減点されてしまうこともあるので注意が必要です。

制限字数がある問題では、句読点も一字に数えますか。

国語の読解問題で字数制限のある記述問題の場合、解答欄のマス目は、《字数を数えるための目盛り》の役割をしています。
したがって、作文の場合とは異なり、文字のほか、句点(。)や読点(、)、かぎかっこ(「)、とじかっこ(」)など記号も一マス使って書くのが基本です。

国語の読解問題における解答の書き方をまとめると、次のようになります。

・書き出しの最初の1マスは空けない。

・2列目以降でいちばん上のマス目に句点(。)読点(、)がきてもよい。

・解答欄のマス目には、文字と句点(。)を一緒に入れてはいけない。

・解答は、最後の句点(。)を1字と数えた上で、指定された字数ちょうどになるようにする。
句点を入れないで、文字だけで指定された字数になってしまったら、内容をもう一度見直して、字数を減らす。

記述問題は、どうすれば得意になりますか。

記述問題を得意にするには、1.問題文を正確に理解すること、2.読み取った内容を適切に言葉にしてまとめること、の2つの力が必要です。

■「問題文を理解する」読み方について
「問題文を理解する」読み方を身につけるためには、以下のような点に意識していくとよいでしょう。
◎筆者の主張とその根拠を確かめる
論説文では、筆者の主張が文章全体を通じて述べられています。
筆者が何を伝えたくてそれを書いたのか、その根拠はどこにあるのかを確かめながら読み進めましょう。
論説文の要素
・主題=何について
・根拠=どんな事実をもとに
・主張=何を言いたいのか
◎キーワードを見つける
繰り返し使われている語や、独特な使い方をされている語は、その文章を読み解くためのキーワードになっている可能性が高いです。
キーワードは○で囲みわかりやすくしておきましょう。
◎段落・文どうしの関係を正確に読み取る
接続語(しかし、つまり、ので、……)から各段落の関係を見ると、文章の展開がわかりやすくなります。
また、指示語(これ、この、それ、……)が出てきたら、それが指している内容と線でつないでおくようにしてください。

■読み取った内容を適切に言葉にしてまとめる
中学生のうちは、読解における記述問題のほとんどは本文中の語句や文をまとめることで答えになります。
具体的には以下のように問題に取り組みましょう。
◎問い(設問文)の内容を確かめる
「何について聞かれているのか、どの部分が関わるのか」を確認してください。できれば、問いの文の条件になる部分にチェックをつけておきます。
◎解答の要素を抜き出す
まずは、本文の中から答えのもととなる要素(キーワード)を探していきます。重要だと思われるところを中心に問いの条件に合う要素を抜き出しましょう。
◎制限字数内で解答をまとめる
前の段階で抜き出した要素を材料にして、主語・述語の関係に注意しながら、ひとまとまりの文章を作っていきます。
大まかなまとめができたら、そこから余計な説明や表現を削っていって、制限字数に合う解答を作ります。

問題を解いたあとは、復習も大切です。記述問題では、《間違えた理由・減点された理由》と《正解の理由》をよく考えることが重要です。
間違えた問題はもちろん、正解した問題も、解説をよく読んで正解にたどり着くまでのプロセスを確認しましょう。

問題にあった文末表現がどのようなものか、よくわかりません。

記述問題では、文末のまとめ方に注意することが大切です。設問が聞いていることに対して、ふさわしい文末表現で解答することを心がけましょう。

下記のように設問文の指示に合う形で文末をまとめるのが基本です。

●「どういうことですか?」

  →「…ということ。」とする。

●「どんな気持ちですか?」

  →「…という気持ち。」とする。「怒り。」など心情を表す語句で終えることもある。

●「どのような考えか?」

  →「…という考え。」とする。

●「なぜですか?」「理由は?」

  →「…から。」「…ので。」「…ため。」とする。

ただこれはあくまでも基本的な目安ですから、問題のレベルが上がって問題文が難解な長文になり、解答も長めの記述になってくると、一律にこのような作業をするのでは対応しにくい問題にあたることもあります。演習問題に取り組みながら、コツをつかんでいってくださいね。

「具体的に」説明しなさい、という問題で、どうすれば具体的な解答になるのか悩んでしまいます。

国語の問題において、「具体的に」と「わかりやすく」はほぼ同内容になります。記述ではよく「説明」を求められますが、答案を作る際には“具体的”な表現=中身がわかるように言葉を砕いた表現を心がけなくてはならない、ということになります。
つまり解答で「説明」するためには、たとえ問題文中にある言葉でも、わかりにくい抽象的な表現や、筆者独自の造語や表現、受け取り側の解釈に幅の出てしまう比喩表現などは、そのまま用いることは避けます。問題文の意図をくんだかたちで自分なりに言い換える、または問題文中からより“わかりやすい”表現を探す必要があります。

要約・要旨

要約問題を解くコツを教えてください。

▼要約・要旨のまとめ方

<「要約」は、キーセンテンスを選んで、つなげる>
説明文や論説文では多くの場合、“ひとつの段落にひとつ”重要な文が含まれています(筆者が、ある段落で主張をまとめて述べている場合は、重要な文が複数あることもあります)。これを『キーセンテンス』と言います。この『キーセンテンス』を各段落から選び出して、それを順番どおりにつないでいくと、文章全体の要約ができます。もちろんそれらをつなげるときには、適切な接続詞を用意したり、スムーズにつながるように表現を工夫したりする必要はありますが、基本的な考えは、これで大丈夫です。

<キーセンテンスを選ぶときのコツ>
段落の中から最も重要な文(キーセンテンス)をひとつ探すという作業は、それほど難しいものではありませんが、複雑な文章だと迷うこともあるでしょう。そんなときは、その文章の『話題』や『キーワード』を押さえておくことが大切になります。『話題』は、「その文章が何について語っているのか」を考えればわかります。その「何」が話題です。そして『キーワード』は、話題について考えるときにポイントになる言葉で、文章中に何度も出てくる言葉です。この二つをおさえておいて、各段落から「話題に関して重要な内容を述べている文・キーワードが何度も出てくる文」を選べば、多くの場合、それがキーセンテンスになっています。こうしてキーセンテンスを探して、それを、段落の順番どおりにつないでいきましょう。

<文章の大意(要旨)を押さえるには>
大意(要旨)は、文章全体で筆者が最も伝えたいことや、重要なことを端的にまとめたものです。要約した内容から、各段落の流れを押さえた上で、その中でも特に重要なことを述べている箇所を絞っていきます。「具体例・たとえ」や「反対意見の押さえ」「一般論の押さえ」になっている箇所は、外して考えてよいでしょう。これらは、「言いたいこと」をわかりやすく伝えるため・読者を説得するために書かれている内容ですから、削っても、「言いたいこと」は伝えられます。具体例などを省いた内容を吟味して、文章の中で最も筆者が伝えたいことをまとめてみましょう。