キャンパスレポーターに聞く、学び・大学生活の極意

私の課外活動を紹介します。

3月は現学年の最終月。もうすぐ春休みもやってきますね。学校が休みの時期は普段とは異なる勉強や活動ができます。大学生になったら、長期休みに限らず、課外活動の幅は中高時代より大きく広がります。今月はキャンパスレポーターの先輩に、大学生だからこそできる課外活動について語っていただきました。有意義な活動をされている先輩がたくさんいらっしゃいます!ぜひ参考にしてみてください。

京都ならではのアルバイト

京都大・教育学部

▲アルバイトをしていた懐石料理店の近くにある貴船神社です。京都の市街地から離れたところにあるスポットなのですが、自然を身近に感じられます。京都に来た際は、ぜひ訪れてみてください。  

大学生活におけるアルバイトは貴重な経験になりえるものだと思います。今回はその中でも「観光地での短期バイト」についてお伝えしたいです。京都では、観光客がつめかける春の桜の時期・夏の川床の時期(日本風のテラスのようなものです)・秋の紅葉の時期などに、短期のアルバイトが募集されます。私は去年の夏に、貴船という場所にある川床の懐石料理店でアルバイトをしていました。次から次へとお客さまに料理をお出しするので休む間もなかったのですが、遠方から来られるお客さんとのコミュニケーションが何よりも楽しかったです。こうした観光名所でのアルバイトは、忙しい反面、自分とは生活圏の違う人とも話すことができ、なによりも雰囲気がいいので非常におすすめです。

(2年 島人)

企画×伝統文化

京都大・経済学部

▲浴衣を着て地元の紹介をしています(熱田神宮にて)。

私は着物をはじめとする伝統文化の魅力を伝える学生団体に所属しています。具体的には、着物の着付け講座や着物のファッションショーを企画・運営しています。何をやりたいのかのアイデア出しから、宣伝集客・実行まですべて行うので、伝統文化にふれながら企画の楽しさも感じることができます。対面でのイベントが中心だったので、コロナ禍で難しい場面もありましたが、オンラインでできることを考え、前向きに取り組んでいます。写真は地元の魅力を伝える企画で、私の出身である愛知県の熱田神宮の紹介をしているときのものです。行ったことのある場所でも、装いを変えると違った楽しみ方ができて改めて魅力を感じることができました。

(3年 もこ)

記事を読んでもらえるという喜び

東京大・理科二類

▲新たな企画を考えるときは、そのプレゼンテーションも欠かせません(自分のPCです)。

みなさん「東大新聞」はご存じでしょうか?知らない方も多いのではないでしょうか。「東大新聞」とは、正式名称を「東京大学新聞社」といい、毎月1回、紙面を発行するほか、「東大新聞オンライン」というwebサイトを運営しています。そして、ほぼすべての記事を現役東大生が執筆しています!僕はここに所属しているのです。もともと新聞に興味があったわけではないのですが、新入生への説明会の中で、このサークルのOBがすごいメンツだと聞いて入部を決めました。ここで記事を書くなかで、文章を書くことへの抵抗感が低くなり、またそれを読んでもらうという喜びを感じることができ、とても意味のある活動だと思っています!

(2年 土つきツチノコ)

サークルでの豊かな交流

東京大・理科一類

▲私の愛機であるキーボードです。まだ購入して半年ほどですが、背負って移動するのにもだいぶ慣れてきました(笑)。

私は大学でバンドのサークルに所属しています。さまざまな感染対策を行いながら、最近ようやくライブができるようになりました。もともとピアノを習っていたのですが、一人で弾くよりも合唱の伴奏など、誰かと合わせて弾くことが好きなので、バンドでキーボードを弾くのはとても楽しいです。バンドへの憧れはずっとあったものの、高校まではそのような部活はなかったので、大学生になったらバンドサークルに入ろうと決めていました。大学のサークルは高校までの部活動と比べて規模が格段に大きく、いろいろな人達と交流をもてるのがよいところだと思います。音楽が好きという共通点があるのはもちろん、さまざまな経歴をもち、大学での専攻分野も違う人たちと話す機会がたくさんあるのは、私にとって大きな心の栄養となっています。

(2年 りんご)

課外活動のススメ

東京大・薬学部

▲毎回の企画ごとに作成するパンフレットです。参加していただく中高生のみなさんの期待に応えられるような企画作成を心がけています。

私は学内のサークルで主に地方の中高生に対して大学受験を見据えたアドバイスなどを行っています。対面やオンラインを駆使して(現在はオンラインが中心です)、東大に興味のある中高生の方を対象に東大ツアーをしたり、大学で学ぶさまざまな学問をわかりやすく説明することで将来に対するイメージをもってもらえるような活動をしています。ほかにも高校時代にこんな情報が欲しかった…という大学生の経験に基づき、毎回各高校に合わせて企画を一から考え、東大ツアーを実施しています。実際、私も地方出身なので自身の経験をもとに大学受験に関して、あるいは将来に関して広く中高生と交流する場を大切にしています。この活動を通して自分の過去の経験を見つめ直すだけでなく、人前で簡潔に話すスキルなどが身についたと感じています。学内だけでもサークル・部活団体は数百ほど存在しており種類も多様なので、みなさんもぜひ将来自分が参加したい課外活動を考えてみてください!

(3年 しーちゃん)

レゴの魅力

東北大・文学部

▲2021年11月6日に行われた学祭での展示の様子。宮城県のゆるキャラ「むすび丸」。

私は現在、大学のレゴサークルに所属しています。レゴはデンマーク発祥のおもちゃで、子どものころに遊んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。普段のサークル活動では、部の備品である共用パーツを使用して個人または部員と共同で作品を制作し、主に毎年秋に開催される学祭で展示しています。大学のサークルでレゴ作品を制作する魅力は、一人ではアイデアが思いつかなくても、部員たちと試行錯誤するなかで新しいアイデアが出てきたり、個人では制作するのが難しい大きな作品の制作に挑戦することができたりすることです。部員と協力しながら一つの作品を作り上げる経験は、達成感と充実感を味わえる最高の経験だと思います。

(2年 梅おにぎり)

空、飛んでみませんか

九州大・工学部

▲実際に訓練で使用している機体が空を飛ぶ様子です。学生とベテランの教官が乗っていて、安全に十分注意しながら訓練しています。

空を飛びたいなと思ったことはありませんか?飛べます。私の通う九州大学には航空部があるからです。航空部と聞くと鳥人間を思い浮かべるかもしれませんが、それとは少し違います。鳥人間は乗る飛行物を自分で作り、動力も人力ですが、航空部ではグライダーを使います。グライダーは空を滑りながら飛行するので、動力は「風」です。凧揚げの要領で、専用の機械に引っ張ってもらうことで離陸し、あとは風に乗ります。眼下に広がる山や野原、道路を走る小さな車、直に聞こえる風切り音。これらを存分に堪能できることがほかにはない魅力となっています。新たな刺激が欲しい人、航空を目指す人、自然が好きな人にぜひおすすめしたいです。

(3年 木春菊)

アルバイトはなんのために?

早稲田大・法学部

▲アルバイトの休憩時に訪れたビルからの眺め。都会的な風景に、将来働く自分の姿を想像して心を躍らせました。

私は法律事務所でアシスタントとして勤務していますが、このアルバイトを選んだ理由は、将来は弁護士として活躍したいと考えているからです。私は司法試験に合格するために大学や予備校で日々学んでいます。しかし、机に向かって勉強するだけでは、弁護士としての将来を具体的にイメージするのは難しいです。法律事務所でアルバイトをすることによって、弁護士の先生方や法律事務所の雰囲気をよく知ることができます。さらに法律事務所のアシスタントはお給料も比較的よいので、金銭面でのメリットもあります。しかし、アルバイトは時給ではなく、将来につながるスキルや経験値を得るといった目的を定めて、その目的に適した仕事を選ぶことをおすすめします。

(3年 清家一之丞)

出会いの多いサークル

慶應義塾大・薬学部

▲慶應義塾大学芝共立キャンパスにほど近い東京タワー。キャンパスに来たら街の雰囲気を堪能してほしいです。

私は薬学部の学園祭実行委員会に所属しています。学園祭だけでなく、新入生歓迎会などの運営も行っています。とくに学園祭は学外の人とも関わるため、ほかのサークルよりも出会いが多いのが特徴だと思います。開催費用を集めるために協賛してくださる企業探しや開催の広報などの仕事を分担しています。運営のすべてに携わることができ、終了後の達成感がとても大きいです。また、実行にあたって企画書を書くこともありますし、学内外の多くの人と連絡をとる必要があるため、ほかのサークルよりも社会人としての基本的なスキルやマナーを身につけることができます。行事の企画・運営に関わりたい方だけでなく、人との出会いを求めている方はぜひ、このようなサークルを検討してみてください。

(2年 れい)

大好きな音楽

奈良教育大・教育学部

▲少し前の学祭後に先輩からいただいたプレゼントです。がんばった体には最高でした!

私が所属しているのは吹奏楽部です。みなさんのなかにも吹奏をしているという方はいらっしゃるはず。高校までは吹奏楽部に所属していても大学では音楽系の違うサークルに入る人も多いなか、大学で吹奏楽をやるのはとても吹奏楽が好きなメンバーの集まりです。自然に楽器を演奏する技術を追究するだけではなく「音楽を楽しみたい」という気持ちが強くなります。実は私、吹奏楽を始めたのは大学に入ってからです。それでもたくさんの温かいメンバーに囲まれてとても幸せに演奏することができています。コンサートに行っても今まで気づかなかった音に注目することができたり、音の調和に喜びを感じたり。人生が豊かになったと実感しています。

(2年 ゆうぞら)