キャンパスレポーターに聞く、学び・大学生活の極意
最高の新学期を迎えるコツ
まもなく新学期ですね。勉強面でも部活面でも対人面でも、一年間の集大成となる大切な時期です。そこで、中高生のみなさんが最高の新学期を迎えるために、今のうちにやっておいてほしいこと、気をつけておくとよいこと、春休みのおすすめの過ごし方などについて、キャンパスレポーターの先輩たちがアドバイスをします!
すべては実力を知るところから始まる

▲自分が撮影した写真の中でもっとも奇跡度が高い写真です。みなさんの新学期によいことがあるよう、幸せのおすそ分けです!
私は春休みのうちに、「今の実力を把握しておくこと」をおすすめします。新学期に向けて今後の目標を立てる人は多いですが、これまでの取り組みを振り返る人は意外と少ないです。しかし、しっかりと振り返りをして実力を把握しておくことは、目標を適切に立てることにもつながります。
振り返りをするときは、できるだけ細かく行うことをおすすめします。たとえば勉強面を振り返る際には、教科別に見るだけでなく、できれば一つの教科のなかでも分野ごとに理解度を点数づけしましょう。すべての分野に点数づけしたら、理解度が低い分野から復習してください。新学期に習うことは今まで学習した内容とつながっているので、これまで習ったことを完璧に近づけることで、最高の新学期を迎えることができます。
新学期の準備を入念に!

▲入学後、問題の正誤や理解度を4段階で表し、見直しに活用していました!
高校入学前の春休み、私は合格のうれしさと受験勉強の反動で、課題に力を入れず自由な時間を満喫しました。しかし、入学早々うきうきした気持ちが一瞬で消え去ります。得意なはずの数学の新入生テストで、まさかの赤点すれすれ…。自分でも衝撃的な点数でした(笑)。 問題集を一度解いて満足し、見直しや解き直しをしなかったことが要因です。周りはきちんと準備していたようで、平均点が高かったこともよく覚えています。自分の甘さを猛反省しました。
「春休みは次の学年の0学期」という言葉があるように、この時期をどう過ごすかで新学期のスタートの仕方が決まります。楽しく遊びリラックスする時間も取りつつ、新学期の準備も忘れないで!ということを、声を大にして伝えたいです。
ピンポイント×スピード復習でスタートダッシュ!

▲高2の春休みに、授業の復習もしつつ、観光名所めぐりをしました。受験期に心の支えになった思い出の一つです! 写真は、神戸北野異人館・風見鶏の館にて撮影。
みなさんは春休みをどのように過ごす予定ですか? 期間が短いこともあり、気づいたら終わっていた…なんてこともあるかもしれません。実は、春休みの過ごし方は新学期の命運を左右するものです。そこで私は、「ピンポイント×スピード復習」をおすすめします。苦手な科目や分野のみに絞って短期間に授業内容を復習することで、新学期からの授業への不安を大幅に減らし、余った時間で休みを満喫することができます!
新学期から受験生という人は、少しずつでもよいので毎日何かを続ける習慣を春休みのうちにつけておくとよいでしょう。英単語帳を1日何ページ、数学の問題を1日何問など、自分で目標を決めて実行する練習をしておくと新学期からの負担がぐっと下がるはずです。幸先のよいスタートを切れるように、自分なりに工夫してみてくださいね!
春休みに何スル?

▲コンパクトな分量で読みやすい「ちくまプリマー新書」。
春休みは、期間としては夏休みよりも短いですが、中高生にとってはかなり重要な休みです。4月から始まる新しい学年に向けて準備をする時間になるからです。教科書の内容を先取りして予習するのもよいですが、何より大切なのは一年間の総復習です。定期試験や期末試験、実力テストなどの解き直しをしておきましょう。
また春休みを使って、新しい本を読んでみましょう。ベーシックなテーマを扱った、わかりやすい入門書である「ちくまプリマー新書」がおすすめです。現代文は日頃からどれだけ本を読んできたかが問われる科目なため、読書が苦手な人も、勉強半分・息抜き半分のつもりで本を読んでみてください。
新学期からの理解のために

▲力学の授業で使っているノートです。
新学期を迎える前に、今の学年で習ったことに、ある程度自信がもてるようになっておくべきだと思います。次の学年の予習を進めるという人もいると思いますが、その場合も、今の学年の復習は怠らないでほしいです。まったく関係ないように思えても、今習っている単元が次の単元の基本となっていることがあります。土台となる単元の理解が曖昧 なまま予習をしても効率が悪いですよね。そして、その曖昧さを新学期まで残しておくと、日々の授業でも理解に苦しむことになります。
私は大学生になって、そのことを実感することが多くなりました。大学では教科に関係なくいろいろな単元が関連し合っていて、一つでも抜けているとわからなくなってしまいます。中高生のみなさんも、今のうちから、ぜひ復習に力を入れてみてください。
ちょっと早めに受験勉強をスタート

▲春を感じる一枚。
主に4月から受験生になるみなさんに向けて、私自身の経験を紹介します。私の高校では、3年生も9月上旬の文化祭に向けて、夏休みを含め準備にかなりの時間を取られます。また、私の所属している部活動は引退が8月の中旬と遅く、周りと比べて夏休みにまとまった勉強時間が取れないという不安がありました。しかし、部活動も行事も最後までしっかり取り組みたいと思い、高2の学年末考査が終わってからすぐに、本格的に受験モードに切り替えて勉強を始めました。英語と数学をメインに、基礎固めを目的として、授業が終わっている範囲を一通り復習しました。そのおかげで受験生になってからも、部活動や行事を楽しみながら、スムーズに勉強を進めることができました。
みなさんも、4月になる前に、新学期に向けて少し早めに受験勉強のスタートを切ってみてはどうでしょうか。
学びたい学問を探す

▲友人からもらった本。大学生の時間割や勉強内容、生活を知ることができておもしろかったです。
春休みは、普段は忙しくてなかなかできないことに取り組むチャンスの時期ですね。苦手科目の復習など、勉強はもちろん大切ですが、将来の進路についてよく調べることをおすすめします。大学で学びたい分野が決まっていない人は、幅広くいろいろな学問について調べてみるとよいと思います。また、学びたいことが決まっている人も、その学問に関連することや、ほかの分野についても調べてみることで、視野が広がるかもしれません。
将来の進路について考えることは、受験校を決める際に役立つことはもちろん、現在、中学校や高校で学んでいる内容と大学での学びの関連性を考え、目標が見えてくることでモチベーションアップにもつながると思います。図書館やインターネット、大学のホームページなどで多くの情報が手に入るので、この機会にぜひ考えてみてください。
自分の可能性を広げるチャンス

▲高校生のときに参加した自然体験学習での写真です。
まもなく春休み。学年が上がり、心機一転するのにふさわしい時期ということで、普段の勉強や部活動だけではなく、少し視野を広げて新しいことにチャレンジしてみてはどうでしょうか。もちろん、すでに得意なことや今ある趣味に興じるのも一つの過ごし方ですが、中高生ならではの豊かな感性をもつ今だからこそ、新たな挑戦から得られるものも多く、それはいつか必ず自分自身の糧 になるはずです。
私も最初は工学系志望でしたが、高校時代に何となく参加してみた自然体験学習を通して自然環境への興味が深まり、自然科学分野を専攻することに決めました。みなさんもこの機会に、将来の選択の幅を広げることを意識しながら、さまざまな経験を積んで、今の自分にないものを積極的に吸収していってほしいと思います。
勉強も遊びも未練のないように

▲中学生の春休みに、4時間半並んでようやく食べることができた、当時大人気のパンケーキです!
外も明るく暖かくなって、心まで晴れやかになる春休み。期間は短いですが、最高の新学期を迎える準備をする大切な時間です。そこでおすすめしたいのは、これまでの授業を復習してわからない部分をなくすことと、友達と思い切り遊んでおくことです。新学期には学習がさらに難しくなりますが、これまで学習したことを土台にして進んでいきますので、その土台を確かなものにしておけば、それほど怖くはありません。
また、新学期にはクラス替えがあり、一緒に過ごす友達の顔ぶれが変わるかもしれませんし、新学年の授業に追われてなかなか遊ぶ時間が取れない可能性もあります。友達との思い出は一生の宝物になるだけでなく、さまざまな人と交流することで自分の視野も広がりますので、せっかく出会えた友達と最高の思い出を作ってください!
普段とは違うことに挑戦

▲北海道で食べたスープカレーです。
春休みは勉強も大事ですが、私はとくに周りの人たちとの時間を大切にすることをおすすめします。学校がある期間は勉強や部活動に忙しく、まとまった時間が取れることが少ないと思います。春休みという区切りのいい時期だからこそ、家族や祖父母とゆっくり過ごしたり、友人とコミュニケーションをとったり、新たなことに挑戦してみたりすると、「新学期もがんばろう!」 という気持ちになると思います。
私は高校生の春休みに、志望校選びも兼ねて、北海道や宮城に旅行をしたり、友人とゆっくり浅草で食べ歩きをしたりしました。今はコロナ禍なので様子を見ながらになるかと思いますが、普段とは違う、こういう時期にしかできないことをやってみると、新鮮な気持ちで新学期を迎えることができるのではないでしょうか。
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