高学年になると、何かにつけ親の口出しを嫌がるようになりますが、とりわけ作文ではその傾向が強いようです。作文には自分の内面が表れているという意識が子どもにはあるので、それについて少しでも否定されると、自分自身が否定されたような気持ちになり、親のアドバイスを素直に受け入れられないのでしょう。このような場合は、無理に親が介入しようとせずに、距離を置きましょう。
可能であるならば、第三者に作文を見てもらい、アドバイスをもらうのがベストです。それが難しい場合には、友だちどうしで作文を読みあうなど、子どもが素直にアドバイスを聞けるような状況を作ってあげましょう。
親がアドバイスをする際には、まずは子どもの作文のよいところをほめることが大切です。そのうえで、最後に1つだけ、「ここをこう書くともっと気持ちが伝わるような気がするな」などと伝えると、素直に聞ける場合があります。「3つほめて1つアドバイス」を心がけるとよいでしょう。