Z会の作文6年生の「てんさく問題」(通信教育の提出(ていしゅつ)課題)をしょうかいします。よりよく書くためのこつも大公開しますので、役立ててくださいね。
2月の「てんさく問題」の課題はこちら!
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未来の自分からの手紙 大人になった未来のあなたから、今のあなたあてに手紙が届(とど)きました。未来の自分からの手紙には、どのようなことが書かれていたでしょうか。想像して書いてみましょう。 |
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さあ、いよいよ、最後の課題ですね。6年生は、春が来ると中学生になります。この節目のときに、今の自分を見つめ直してみましょう。 |
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未来の自分からの手紙かあ。ぼくはどんな大人になっているのかなあ。想像するだけでもわくわくするよ! |
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わたしはおかし作りを続けているかな? ちゃんとパティシエになっているといいなあ。 |
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まず未来の自分を想像することが大切だね。それに、今回は手紙を書くんだから、今の自分にどんなことを伝えたいのかを決めることが大切だよ。 |
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そのとおりです。今回は、未来の自分はどうなっているのかを具体的に想像し、今の自分へのメッセージを考えていきましょう。 |
1.今の自分をふり返り、未来を想像する! |
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まずは、手紙を送る相手、つまり「今の自分」の状況(じょうきょう)をふり返りましょう。今の自分はどのような人間なのか、どのような気持ちで日々を過ごしているのかなどを具体的に考えていきます。そのうえで、「未来の自分」はどうなっているのかを考えていくと、「今の自分」と「未来の自分」のつながりがわかり、伝えたいメッセージを考えやすくなります。 |
2.相手に合った表現を考える! |
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手紙は、読み手に何かを伝えるために書くものです。手紙を書く相手が子どもの場合は、できるだけわかりやすい表現を使うでしょうし、相手が目上の人であれば、ていねいな言葉を使うでしょう。今回の読み手は、「今の自分」です。書き手である「未来の自分」から見て、「今の自分」はどのような存在(そんざい)かを想像し、表現や文体をくふうしてみましょう。 |
今回は、「未来」を意識した課題です。「未来の自分はどうなっているんだろう?」と想像することで、自然と「今の自分」を見つめ直す機会になります。小学校卒業を控えたこの時期に、自分を見つめ直すことはとても大切です。さらに今回は、正式な手紙の書き方も学んでいきます。必ずしもすべてのルールに則る必要はありませんが、基本的な型を学ぶことで、将来につながる表現力が身につきます。 |
今回の課題は、「未来の自分を想像する」「今の自分に伝えたいことを文章で表現する」という二段階の作業が必要となります。特に今回は「手紙」を書きますから、「最も伝えたいこと」をはっきりさせる必要があります。ここが伝わってこない手紙の場合、「未来の自分」を具体的に想像できていないことが考えられます。お子さまの手紙を読んで、伝えたいことがぼんやりしていると感じた場合は、「未来のあなたが今のあなたにいちばん伝えたいことは何?」と声をかけてあげてください。場合によっては、「未来の自分」がどのような人なのかを説明してもらってもよいでしょう。話をすることで、お子さまの想像がよりはっきりとしたものになり、今の自分へのメッセージも伝わりやすくなります。 |