5年生2月のてんさく問題は、
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あなたのクラスでは、一年間お世話になった担任の先生に感謝の気持ちを伝えるため、サプライズ・パーティーをすることになりました。どのようなもよおし物をするか、みんなで案を出し合い、いちばんよいものを投票で決めます。あなたの案をクラスのみんなに説明しましょう。 |
でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?
さっそくチェックしましょう!
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1:最後の最後に、クラスがより一体化……先生だけじゃなくて、クラスのみんなにもわすれられないパーティーになりそう。
2:思い出をふりかえる会が、また新しい思い出としてプラスされるというわけだね。 |
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1:たしかに歌というのは、思いを伝えるためのいい方法だね。だから昔から、人は歌をうたってきたのかもしれない。
2:この企画にかける意気ごみが伝わってきたよ。最後にこう書くことで、全体がひきしまるよね。 |
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1.サプライズ・パーティーに必要な条件(じょうけん)をあらい出す! |
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プレゼンテーションでは、案が実現可能(かのう)なものであることをアピールすることが大切です。まずは、満たすべき条件をあらい出しましょう。そのうえで、自分がつけ加えたい条件を考え、それらに合ったもよおし物を考えていきます。 |
2.聞き手にうったえかける表現を考える! |
同じ内容(ないよう)を提案(ていあん)する場合でも、表現の仕方によって、聞き手の印象は変わってきます。提案する理由をしっかりと述(の)べ、わかりやすい案にしましょう。また、自分の案が実現すると、どのようなよいことがあるかをうったえかけると、説得力が増(ま)します。 |
今回は、サプライズ・パーティーのもよおし物を提案するという課題です。先生をおどろかせ、感謝の気持ちが伝わるようなもよおし物を楽しみながら考えていく中で、プレゼンテーションの基本を学ぶことがねらいです。満たすべき条件をあらい出し、それに合った案になっているかを確認することで、やみくもに好きな案を出すのではなく、実現可能な案であるかを意識するという姿勢を身につけることもできます。今回学ぶことは、この課題に留まらず、大人になってからも活用できます。 |
案に説得力をもたせるために、実現するまでのおおまかな流れを具体的に考えることが大切です。実際に準備することを想定して、できるだけ具体的に考えることで、どのように実現していくのか、実現するためには何が必要なのかが見えてきます。この取り組みをとばしてしまうと、案に説得力がなく、プレゼンテーションのあとに問題点を指摘されて却下されてしまうこともあります。お子さまの作文を読んで、この工程が抜けているようであれば、「すてきな案だね。」と褒めたうえで、「実際にはどんなことを準備するの?」などと問いかけてみてください。その過程で問題点が明らかになった場合は、それを補うことができないかどうか、一緒に考えてあげてもよいでしょう。ただし、問題点は、無理に洗い出す必要はありません。問題点の洗い出しに没頭してしまうと、肝心の「案のよい点」をアピールできなくなってしまいます。「実現するまでの流れを意識できているか」を確認する程度にとどめておきましょう。 |
2:一人一人からのメッセージがあると、きっと先生も、より感激(かんげき)するのではないでしょうか。