みんなの作文<5年生>11月優秀作品と解説

5年生11月のてんさく問題は、

課題
アリになりきって、アリの視点(してん)で物語を書きましょう。ただし、アリの目から見た人間や人間の世界を必ずもりこみましょう。

でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?

さっそくチェックしましょう!

優秀作品

エントリーNO.1 「リク」さんの作品

先生 1:比喩(ひゆ)を使うことで、おどろいた気持ちをわかりやすく表すことができています。
2:アリに気づかない大人と、気づいて助けてくれる子どものちがいをまとめることができています。

エントリーNO.2 「織田信長である」さんの作品

ゆうき 1:@ 「なんのにおいなんだろう?」って続きが気になってどんどん読み進めたくなる書き出しだね。
2:A 人間に呼(よ)びかけるしめくくりが印象に残ったよ。

エントリーNO.3 「ユッキー」さんの作品

さとる 1:@ この一言で一気に話の流れを変えているね。ぐっと引きつけられたよ。
2:A 起きた出来事を振(ふ)り返ってしめくくりにすることができているね。

今月のてんさく問題、攻略(こうりゃく)ポイント

ここがポイント!

1.アリの身の上に起きるできごとを想像する!
まず、アリはどのような特徴(とくちょう)をもった虫なのかを考えてみましょう。「小さい」「列を作って歩く」など、さまざまなものが考えられます。それを生かして、アリにどのようなことが起きるのかを想像するとよいですね。「場所」や「できごと」を思いつくかぎりあげてみて、よいと思うものを組み合わせてみましょう。
2.口調をくふうする!
口調には、登場人物の性格が表れるものです。アリの性格や性別、年齢(ねんれい)などを決め、それにぴったり合う口調を考えると、読み手にアリの様子が伝わり、生き生きとした物語になります。

「みんなの作文」に紹介されるコツ

  • てんさく問題の「しょうかいしてもよい」のところに必ずチェックを入れよう。
  • 提出目標日よりも早めに提出すること!

保護者の方へ

今月のてんさく問題のねらい

第1回では、人物の性格や性別、年齢などが口調に表れることを学びます。この学習を生かして自分の物語に登場するアリの設定を考え、それに合わせた口調を決めることで、生き生きとした物語が書けるようになります。また、第2回・第3回では物語の展開を考えていきます。構成の基本である「起承転結」を学ぶことで、文章のメリハリや起伏を意識することができ、読み手を引きつける物語が書けるようになります。今回は、「アリになりきって」「人間や人間の世界をえがく」という課題です。人間以外のものになりきることで、自分以外の立場で物事を考える「想像力」を養います。

つまずきポイントと、アドバイス例

初めて物語を書く場合、はじめに登場人物の設定や紹介などを細かく書いてしまい、できごとについては淡々と状況を説明するだけになってしまいがちです。その原因の1つとして、「起承転結」を意識できていないことが考えられます。物語には「クライマックス」が必要ですから、どこを最も盛り上げたいのかを意識することが大切です。アリの設定についての説明が多すぎるようであれば、「いちばんの見せ場はどこ?」「そこをもっとくわしく書くために、最初の部分は削ってもいいんじゃないかな」など、声をかけてみてください。それによって、「起承転結」の構成を意識することができるようになります。場合によっては、第2回・第3回を見直してみるように声をかけてもよいでしょう。

Z会小学生コース 専科作文5年生・6年生