6年生11月号のてんさく問題は、
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桃太郎(ももたろう)は「おにが島」に行ったのに、オニを退治せずにもどってきてしまいました。いったい何があったのでしょうか。桃太郎が「おにが島」に着いた場面から、あなただけの桃太郎の物語を書きましょう。 |
でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?
さっそくチェックしましょう!
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1:ただ、「見た」だけでなく「首をぐっとのばし」とすることで、物語らしい表現になっているよ。
2:宝物を宝物だと思っていなかったんだね。オニらしい言い方になっているよ。 |
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1:大きなオニがやってくる感じがすごくするよ。力強いよね。 2:主人公なのに、結局桃太郎は何もしなかったんだよね。そこがこのお話のおもしろいところだね。 |
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1.オニ退治をしなかった理由と、登場人物の設定を考える! |
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まずは、今回のポイントである「オニ退治をしなかった理由」を思いつくかぎりあげていきましょう。その中から、「おにが島」に着いた場面から書けそうなもの、読み手をびっくりさせられると思うもの、話をふくらませることができそうなものを選び出しましょう。そのうえで、その理由を効果的(こうかてき)に伝えるには、どのような人物設定にすればよいかを考えていきます。 |
2.会話文を使って文章を書く! |
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登場人物の設定を考えたら、ぜひ会話文を活用してみましょう。「オニはこういう性格で、桃太郎はこんな気持ちになった」などと言葉で説明をしなくても、会話文をくふうすることで、それらを読み手に伝えることができるようになります。生き生きとした物語になりますよ。 |
今回は、有名な昔話である「桃太郎」の結末をアレンジして、自分だけの「桃太郎」の物語を作るという課題です。クライマックスをどこにするのかを考えることで、物語の展開を考える構成力を身につけることができます。また、四〇〇字という限られた分量の中で、登場人物の設定をくわしく説明することは困難です。長々と説明をするのではなく、「会話文」に人物の設定を反映させることで、人物を生き生きとえがくことの大切さを学びます。 |
物語を書くうえで重要なのは、人物の設定と物語の展開に齟齬がないようにすることです。特に今回は、元の昔話に引きずられてしまうことが考えられます。「オニ退治をしなかった理由」と人物の設定に齟齬がないかどうかを確かめる力も必要です。お子さまと一緒に作文を読み直してみて、大きな齟齬が感じられるようであれば、第2回の理由メモと人物設定メモを見直すように声をかけてあげてください。このとき、お子さまの考えたあらすじを否定しないようにすることが大切です。 |
2:お話を上手(じょうず)にしめくくっていますね。どんな「技」なのか、知りたくなります。