合格体験記

過去問の取り組み方

東京大学・文科三類学部合格
脱ぐうたら先輩

少しずつ秋の気配を感じる頃になりましたが、大学受験生の皆さんは志望大学の過去問に着手したでしょうか。
高1高2生の皆さんも、過去問への取り組み方は今後の参考になると思います。
人それぞれのやり方があるので、どのような取り組み方が自分に合いそうか、検討するいい機会になると思います。
憧れの大学に合格した先輩方の過去問への取り組み方をご紹介します。ご参考にしてください。

過去問と自分のギャップを知ろう!

九州大学・経済学部   前世はナマケモノ先輩

「過去問いつやろう?」多くの人が一度は考えるのではないでしょうか。私の経験上、受験生は夏休みまでに目を通し英数国に関しては1年分解くことをお勧めします。「実力がついてから解きたい」と思うかもしれませんが、早めに過去問を解き「自分はあとどれくらい実力をつければ良いのか」という、入試と実力のギャップを早めに知ることが必要です。一方で、1・2年生は過去問に今取り組む必要はないでしょう。しかし、得意科目・分野の問題を見てみるのはおすすめです(私は数学だけは2年生のうちから過去問を解いたりしていました)。いずれにしても、早めに自分の中で過去問の使い方を決めておくと学習計画が立てやすいと思います!

早いうちから過去問に慣れよう

京都大学・総合人間学部   オオサンショウウオ先輩

過去問は、受験勉強を進めていく上での到達目標の目安となるものです。少し早めから過去問に軽く目を通すようにして、自分の到達度とのギャップを確認しながら受験勉強を進めていくと良いと思います。過去問を買うと勉強のモチベーションにもなりますし、過去問冊子の問題の傾向・対策のまとめページを早い段階から見ておくと、受験勉強を進めていく上でも参考になるものだと思います。過去問がなかなか解けるようにならなくても、過度にあせることなく、基礎固めをきちんとしていくことを意識していくと良いと思います。直前期には、時間配分や問題を解く順番などの作戦を立てるために通しで過去問を解いて練習すると良いです。

大学からのメッセージを読み取ろう

東京大学・農学部   ぴっぴ先輩

「過去問は大学からのメッセージ」という言葉を耳にしたことがあるのですが、私自身その言葉を大事に取り組んでいました。大学の過去問から読み取れる特徴と自身の得意・不得意を重ね合わせ、どの分野・範囲をどのように勉強し、どのような状態にしたらいいのか考えた上で、計画を立てて勉強に取り組むことができます。教科書や参考書を完璧にすることも勿論とても大切ですが、同様に志望校に合格するためには、過去問を通じて今後の勉強の優先順位を把握するためにも欠かせないものです。私はどの科目も高3の春から取り組み始め、得意科目や国語はたくさん解きつつ、まだ範囲を学び終えていなかった数学は少しずつ取り組んでいました。時期にとらわれずできるだけ早く過去問に取り組むことがおすすめです。

過去問は解いたら添削してもらおう

信州大学・医学部   あんぱん先輩

高3の10月頃から過去問を解き始めました。その際、英語や数学の記述は高校の先生に毎回添削してもらいました。そして、添削してもらったあと自分で解答を作り直して、また先生に見てもらいました。そうすることで自分の解答の悪いところがどんどん見えてきたため、よりよい解答を作ることができるようになったと思います。また、過去問で解けなかった問題は、ノートにその問題を貼って、どこでどう間違えたかを詳しく書きました。このように自分で見直しして解けなかった問題を1つのノートにまとめることで、自分の弱点やその大学の問題の傾向を分析しやすくなりました。

ワンポイント・アドバイス
  • 過去問に初めて触れたのは高校2年生の冬でした。一度時間通りに解いてみて、第一志望の大学の問題の傾向を少しでもつかんでおこうと思ったからです。本格的に解き始めたのは、高校3年生の夏前でしたが、事前にゴールを知っておくことは対策を立てる上で有効でしたし、普段の勉強のモチベーションにもなりました。 (慶應義塾大学・文学部 はっぴー先輩)
  • 高校3年生の秋頃から過去問を解き始めました。志望校だった京都大学は入試問題が特徴的なので早く始めることで問題形式に慣れたかったからです。毎朝図書館に通って過去問と向き合う時間を設けたことで、忙しい中でも集中して取り組むことが出来ました。過去問は解くこと以上に復習が大切になると実感したので、できるようになるまで繰り返して解きました。 (京都大学・経済学部 みー先輩)
  • 高3の夏休みのうちに、問題の特徴や出題形式のイメージを掴むために受験する大学・学部の過去問を1回ずつ解いてみました。本格的に過去問演習を始めたのは10月頃で、毎日何らかの過去問に取り組むように意識していました。そして、新しい問題集に次々と手をつけるよりも、限られた年数の問題に取り組み、わからなかった箇所や間違えた箇所を解き直し、力をつけていくほうが効果的だと感じたので、私は反復演習を大事にしました。 (東京大学・文科一類 Libra先輩)
  • 過去問は必ず「時間を測って」有効に活用することが大切です。限られた時間の中で各々の教科に対してどの問題を何分で解き、どの位の得点を狙うかに関して細かくシミュレーションしておくことで受験突破に向けての戦略が立てやすくなるはずです。そして間違えた問題やわからなかった問題に関しては解答解説を読んで終わりにするのではなく、必ず自分の見やすい形でまとめ、何度も見直せる状態にしておきましょう。 (東京大学・薬学部 しーちゃん先輩)
  • 受験する可能性がある大学の過去問には夏休み明けあたりに一度目を通しておくのが良いでしょう。共通テストの勉強に本格的に取り掛かる冬までには必ず1年分は見ておいた方が良いと思います。たとえば英語に語数の多い自由英作文が出る傾向がある場合や、自分の苦手分野が頻出な場合など、時間をかけて対策する方が良いと早い段階で気づけるからです。 (北海道大学・医学部 えい先輩)
  • 高3の5月ごろから週に1年分ほどのペースで解き進め、本番までに27年分を2周しました。1周目はあまり時間のことは気にせず、ただ慣れるため+弱点を見つけるために解いていましたが、2周目はしっかり本番を意識して取り組みました。さらに、間違えた問題、特に簡単な文法の問題は「同じものが本番出題されたら、絶対に正解する」というつもりで完全に頭に叩き込むようにしました。 (東京大学・文科一類 ひまわり先輩)