みんなの作文<6年生>6月号優秀作品と解説

6年生7月号のてんさく問題は、

課題
昆虫(こんちゅう)をつかまえ、標本にする昆虫採集は、虫の命をうばうという意味で、環境(かんきょう)を破壊(はかい)するから禁止(きんし)するべきだという意見があります。あなたは昆虫採集をすることに賛成(さんせい)ですか、反対ですか。そう考える理由もふくめて、あなたの意見を書きましょう。

でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?

さっそくチェックしましょう!

優秀作品

エントリーNO.1 「げん」さんの作品

優秀作品

先生 1:とても興味深く、説得力のある具体例を示すことができましたね。
2:反論(はんろん)に対するさらなる意見として、「昆虫採集を行うことでむしろ環境破壊が止められる」という、とても効果的な意見を述べることができましたね。

エントリーNO.2 「キンピカリン」さんの作品

優秀作品

ゆうき 1:反対意見に対して、否定するだけでなく新たに提案を行うことができたね。こうした意見は実際の話し合いの場でも効果的だよ!
2:昆虫採集がどういった行いなのかを短くまとめることで、意見がはっきりと伝わるね。

エントリーNO.3 「あっきー」さんの作品

優秀作品

まどか 1:まず最初に、昆虫採集に賛成する客観的な根拠(こんきょ)を述べることができたね。
2:反対意見を予想して、しっかりと解決策(かいけつさく)を示すことができたね。たしかに「親といっしょ」に行うことで学べることもありそうだね!

今月のてんさく問題、攻略(こうりゃく)ポイント

ここがポイント!

1.さまざまな意見を聞いて、理由を考える!
まずは、昆虫採集に賛成か反対か、立場を決めなくてはいけません。決めるときには、一人よがりな主張にならないように、さまざまな人に意見を聞いてみることも大切です。さまざまな方向から考えてみましょう。
2.出てきそうな反論(はんろん)を予想して、さらに反論する!
立場を決めて、そう考える根拠(こんきょ)を示(しめ)したら、「もし自分が逆の立場だったら、どんなふうに反論するだろう」と考えてみましょう。そのうえで、「こんな反論が出てくるかもしれないが、しかし……」というようにさらに反論すると、説得力のあるひきしまった意見になります。

「みんなの作文」に紹介されるコツ

  • てんさく問題の「しょうかいしてもよい」のところに必ずチェックを入れよう。
  • 提出目標日よりも早めに提出すること!

保護者の方へ

今月のてんさく問題のねらい

今月は、「昆虫採集」という事柄に対して、賛成か反対か立場を決め、自分の考えをわかりやすく主張していきます。6年生の段階では、「説得力のある主張」にすることが求められます。根拠をはっきり示すだけでなく、「反論を予想し、さらに反論する」という取り組みをすることで、客観的な視点で考え、読み手をうならせるような説得力のある意見にするこつを学びます。

つまずきポイントと、アドバイス例

今回は、賛成か反対か、必ずどちらかに決めて主張していく必要があります。「どっちもどっちで決められない」というお子様もいるかもしれませんが、立場をはっきりと決めるのも学習の一つです。迷っているようであれば、「お母さんはこう思うけれど、あなたはどう?」など、保護者の方の考えを聞かせてあげるとよいでしょう。そのときには、「絶対反対!」「反対するなんておかしい」などのように保護者の方が言いきってしまうと、お子様はその考えにとらわれてしまいがちです。あくまでもお子様ご自身の考えを引き出すヒントとして、「あなたはどう思う?」などと声をかけてみてください。

Z会小学生コース 専科作文5年生・6年生