5年生9月のてんさく問題は、
あなたの学校の中で、「こうすればもっとよくなる」と思えることをさがして、校長先生あてに嘆願書(たんがんしょ)を書きましょう。 |
でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?
さっそくチェックしましょう!
1:最初にお願いをはっきり伝えているから、わかりやすいね。
2:わたしたちの小学校の体育館も、避難所(ひなんじょ)に指定されていたよね。エアコン、必要なんじゃないかなあ。 |
1:こう書くことで、とてもわかりやすい文章になっているね。
2:提案(ていあん)が実現(じつげん)したらどんなよいことがあるのか、よくわかるよ。 |
1.何のお願いなのかをはっきり書く! |
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まずは相手に何をしてほしいのかがはっきりわかるように書きましょう。はっきり書かないままにだらだらと文章を続けてしまうと、結局何をお願いしたかったのか、何を伝えたかったのかが読み手に伝わりません。はじめにはっきりお願いを書くことを心がけましょう。 |
2.組み立てに注意して書く! |
何かをお願いする場合、ただ「お願いします」とくり返すだけでは、説得力がありません。「お願いの内容(ないよう)」→「お願いする理由」→「お願いの内容」という組み立てで書くと、読みやすく伝わりやすい嘆願書になります。 |
今回のポイントは、お願いしたいことを読み手に明確に伝え、説得力のある構成を考えることです。何かをお願いするということはふだんからやっていることかもしれませんが、ただお願いするのではなく、「説得力のあるお願いの仕方」を学ぶことがねらいです。この取り組みをとおして、組み立てを意識して文章を書く力が身につきます。また、今回は「自分の学校を見直し、解決策を提案する」というテーマでもあります。高学年として、自らが身近な問題を発見し、それを解決する方法を考えるきっかけにもなります。 |
改善すべき点を考える際、自分の身近なところから考えていくため、どうしても「自分だけ」「一部の人だけ」のためのお願いになってしまいがちです。今回は、校長先生に嘆願する内容を考えるのですから、なるべく学校全体のことを考えた内容にしなければなりません。お子様の作文に視点の偏りが見られるようでしたら、まず問題を発見できたことをほめ、「じゃあこういう立場の人だったらどうかな?」と、他の人の立場からアドバイスをしてあげてください。それによって、お子様の視野が広がり、多角的な視点で解決策を考えられるようになります。 |
2:最後にもう一度ていねいにお願いすることで、気持ちの伝わる嘆願書(たんがんしょ)になりましたね。