みんなの作文<5年生>12月優秀作品と解説

5年生12月のてんさく問題は、

課題
最近あなたの身のまわりで起こったできごとを、ある新聞の「本日のビッグニュース」というコーナーの記事にしてみましょう。また、その記事に関する大きな見出しと小さな見出しをつけましょう。

でした。さあ、みなさんからはどんな作品が届いたでしょうか?

さっそくチェックしましょう!

優秀作品

エントリーNO.1 「たなか613」さんの作品

先生 1:見出しの表現(ひょうげん)を工夫することができましたね。記事の内容(ないよう)がひとことでまとめられています。
2:レースの様子が具体的に書かれているので、まるでレースを見ているような気持ちになりますね。

エントリーNO.2 「勇者」さんの作品

まどか 1:5W1Hに気をつけて、記事のはじめを書くことができているね。読みやすい記事になっているよ。
2:引用されたS・Yさんの言葉から、このおでかけがとてもじゅう実したものだったことが伝わってくるね。

エントリーNO.3 「白米」さんの作品

ゆうき 1:十や千などの数値(すうち)を用いて表しているから、千ピースのパズルが完成したことの重大さが伝わってくるよ。
2:次の目標に向けた意気ごみを書くことで、記事をうまくしめくくることができているね。

今月のてんさく問題、攻略(こうりゃく)ポイント

ここがポイント!

1.「5W1H」の整理法を使う!
「5W1H」とは、「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どうする」を表す言葉です。新聞記事を書くときには、これらを明らかにしましょう。この要素(ようそ)をおさえていると、どのようなできごとだったのかがわかりやすくなり、事実を読み手に正確に伝えることができます。
2.効果的(こうかてき)な見出しを考える!
新聞記事の特徴は「見出し」です。「記事の内容(ないよう)をおおまかに伝える」「読み手の興味(きょうみ)・関心を引く」ために効果的な見出しを考えましょう。できるだけ短い言葉にすることを心がけ、体言止めなどの表現(ひょうげん)技法も活用してみましょう。

差がつく一歩!

文体をくふうしましょう。
新聞記事らしい作文にするためには、文体をくふうすることも大切です。新聞記事は、できごとを客観的に伝えるものですから、「ぼくは」「お母さんは」という言い方ではなく、新聞記者になったつもりで、「小学5年生の○○さん」「○○さんの母・△△さん」などのように表してみましょう。ぐっと新聞記事らしくなりますよ。

「みんなの作文」に紹介されるコツ

  • てんさく問題の「しょうかいしてもよい」のところに必ずチェックを入れよう。
  • 提出目標日よりも早めに提出すること!

保護者の方へ

今月のてんさく問題のねらい

今回の課題は、自分の身のまわりで起きたできごとを新聞記事にするというものです。「5W1H」の考え方を学ぶことで、できごとを客観的な視点から整理することができ、さらには事実を正確に伝えることができるようになります。また、見出しがつくことも、新聞記事の特徴の一つです。記事の要旨を的確に表し、読み手を引きつけるような見出しを考えることも、今回の課題のねらいです。

つまずきポイントと、アドバイス例

自分の身のまわりで起きたできごとを新聞記事にするという課題ですから、自分が経験したできごとの説明を省いてしまうことがあります。しかし、今回はできごとを知らない読み手に「事実を正確に伝える」という練習です。「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どうする」という説明がわかりにくい場合は、「これはいつのできごとなの? 新聞記事だから、日付を書いてみたら?」などとアドバイスをするとよいでしょう。もしもご家庭に本物の新聞記事があれば、ぜひ積極的に見せてあげてください。見出しのつけ方や文体などの参考になります。

Z会小学生コース 専科作文5年生・6年生