iPadはだいたい年に1回ずつくらいモデルチェンジをします。執筆時点(2018年1月12日)に発売されているモデルについては、以下のような特徴があります。選択するうえで一つの参考にしていただければと思います。※以下、価格は税抜で記載しています。
コストパフォーマンスに優れた「9.7インチ iPad」
iPadの中で最も安価な37,800円
(Z会の通信教育サービス会員になると35,800円)のモデルです。初めてのiPadを購入したい方、特に低学年の方にオススメです。iPad mini4 より安く、画面も大きく、性能も高いのが特徴です。本体にデータを保存できる容量も32GBと、学習用に使うのであれば充分です。
Z会プログラミング講座 with LEGO Education をこれからはじめたい方には、このモデルが最適です。
2018.3.28追記: 本日より発売が開始された新しい9.7インチ iPad は、新たにApple Pencil に対応し、スペックが向上した一方で値段は据え置きになっています。これにより、「書く」ことを通じた学び方がぐっと身近になりました。具体的には、これまでは Z会会員価格で66,800円の iPad Pro + 10,800円の「Apple Pencil」の組み合わせが必須だったのが、 9.7インチ iPad + Apple Pencil (合計 46,600円) と従来より31,000円も安く「書きながら学ぶ」が実現できることになりました。
これにより、9.7インチ iPad は最もおすすめできる iPad になったといっても過言ではないでしょう。
※ただし、現時点(2018年3月28日現在)では新型 iPad におけるZ会のアプリの動作確認が完了していないため、何らかの問題が発生する可能性があります。Z会の通信教育に新型 iPad を使う予定がある方は、Z会からの動作確認のアナウンスを待ってから購入されることを推奨いたします。
小ささという性能「iPad mini4」
7.9インチと、9.7インチモデルと比べて二回りほど小さい画面サイズを持つのがiPad mini4 です。とにかくコンパクトで軽量なモデルがほしい方にお勧めです。ただ、なぜか現在は本体のデータ容量 128GBのモデルしか販売されていないため、価格が44,800円(Z会の通信教育サービス会員になると42,800円)からと、9.7インチ iPadよりも高くなっています。本体の性能自体は必要充分なのですが、モデルとしては2015年の9月に発売されてからアップデートされていません。
最近はスマートフォンの画面も大型化していることもあり、せっかくiPadを購入するなら、もう一回り大きめの9.7インチモデルの方が、学習目的には合っているかもしれません。ただ、手が小さい低学年のお子様にはこのサイズの方が、使いやすいこともあります。一度店頭で触って、比較してみることをおすすめします。
「紙と鉛筆」に近い使用感が得られる「iPad Pro」
中高生の方や、本格的に学習に iPad を活用したい方、Z会の通信教育サービスでいえば「
Z会 Asteria」の受講を考えている方は、ちょっとお値段が張るのですが iPad Pro も視野に入れて良いと思います。10.5インチモデルは68,800円
(Z会の通信教育サービス会員になると66,800円)からとなります。このモデルの最大の魅力は別売り(10.800円)の「Apple Pencil」を組み合わせることで、紙と鉛筆のような(場合によっては、それを超える)使い勝手が実現することです。
逆に、Apple Pencil を使う予定がないならば、価格差を考えても9.7インチの iPad を選択するほうがベターでしょう。
2018.3.28追記: 上記の通り、9.7インチ iPad でも Apple Pencilが使えるようになりましたので、「書くこと」を重視したい方は 最も安い 9.7インチ iPad でも充分に目的が果たせるようになりました。
ただ、試験や入試は(これからコンピュータを用いるテストも登場することが予測はされているものの)まだまだ紙のテストが主流です。仮にテストが変わっていったとしても、記憶の定着や思考を深めるには「書く」ことがこれまでもこれからも重要です。
その点で iPad Pro
(および2018年モデルの 9.7インチ iPad )は、紙とノートと同じように使えるうえに、デジタルならではの利点も兼ね備えています。普段の問題演習のノートを Apple Pencil を用いてiPadで解けば、蓄積された膨大な「ノート」や「学習の記録」を常時持ち歩けます。数週間前に取り組んだ問題の復習をするとき、それを解いた前のノートをその日には持っていない、という経験をした方もいると思います。iPad Pro
(および2018年モデルの 9.7インチ iPad )をノート代わりに使えば、そうしたことはなくなります。
また、 iPad シリーズはどのモデルも優秀なカメラを搭載しているので、学校でもらったプリントを写真撮影し、コピー機で撮ったようにきれいに補正できます。iPad Pro
(および2018年モデルの 9.7インチ iPad )の場合はこれに加えて、Apple Pencil で答えやメモを書き込む、という使い方ができます。何度書き直しても紙のように汚れませんし、赤入れも綺麗にできます。「失敗を恐れずに、どんどん書ける」というメリットは、使ってみると想像以上に快適なのです。 特に
Z会Asteria の 数学新系統講座 を受講している方は、iPad 上で添削問題の答案を作る際、Apple Pencil を使えば「紙とそん色ない使い勝手」を実現できます。
iPad 本体+ Apple Pencil を購入すると、最も安い9.7インチ iPad の倍以上の値段になってしまうのがネックなのですが、たくさん「書く」ことで知識の定着を図りたいかたは、検討に値すると思いますよ。
Column : セルラーモデルはどんな人におすすめ?
iPad には、WiFiモデルとセルラーモデル(正確には、WiFi + Cellulerモデル)の二つがあります。前者は無線LANがある場所でなければインターネットを通じた通信は出来ませんが、後者はスマートフォンなどと同様、携帯電話の電波を使って通信ができますので、場所を選ばずどこでも使えます(ただし、070/080/090 番号を使った電話はできません)。
したがって、学習をする場所の中心が「自宅」なのか、「外出先でも使いたい」なのか、によってどちらを選ぶかが変わってきます。時間が限られている社会人の方や、部活が忙しく遠方への移動が多いような人は、隙間時間を有効活用できるセルラーモデルがあると学びの機動力があがります。
ただ、セルラーモデルはWiFiモデルより iPad 本体の値段がおよそ+15,000円となるほか、毎月、スマートフォンなどと同様に維持費がかかるというデメリットもあります。どの程度、WiFiがないところに持ち出して使うかを検討したうえで、どちらのモデルを選ぶか決めると良いでしょう。
※iPad、iPhone、Safari は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。