Z会Asteria総合探究講座 学校導入事例【日大三島中学編】〜【道徳×総合的な学習の時間】観光と地域活性化 いかに魅力を伝えるか〜
今回はそのレポートをお届けします。
Z会Asteria総合探究講座とは
今回は、日大三島中学ご協力のもと、中学1年生の生徒のみなさんと観光の専門家をiPadでつないで授業中にオンラインディスカッションを行いました。
専門家と「おもてなし」を考える
8:40〜10:10の授業では「観光と地域活性化」をテーマに、生徒がグループになって事前に考えた観光プランについて、観光の専門家と他のグループとでディスカッションを行いながらそれぞれのプランを練っていきました。
今回の授業は、道徳と総合的学習の時間の中で、「おもてなし」をキーワードに、地域を活性化させそこにくる人々をもてなすために自分たちができることは何か、グループになって考えていきます。
今回、観光の専門家としてディスカッションに参加いただいたのは、
- 榎昭裕さん(伊豆経済新聞)
- 内田夏樹さん(伊豆半島創造研究所)
という、伊豆地域を活性化する様々な取り組みをされている方々でした。
日大三島中学の生徒の皆さんは校舎で、榎さんと内田さんは校舎から離れた場所でお互いがiPadを介してディスカッションを行い、それぞれ専門的な知見をから各グループのプランについて活発な議論が展開されました。
生徒から提案があったのは、
・お茶摘み体験をし、富士山を見ながらお茶と和菓子を食べてもらう
・三島を観光する人が休憩できるスペースをつくる
・納涼祭を三島で実施する
・わさびを使った商品を開発する
といったものでした。
お茶摘み体験については、内田さんから、
「お茶摘み体験のあとに飲むお茶はどういうところで飲んでもらいたい?」
という問いかけがあり、それに対して生徒から
「縁側がくつろげるのでは?」「布団を敷いたほうがよいかも」
といったアイデアが次々に出てきました。
それに対して内田さんからは
「ハンモックをつるしてそこでゆったりしてもらうなど、そこでしか出来ない体験を提供することが人を引き寄せるポイントだ」
とのアドバイスがあり、今回の授業テーマの一つである「おもてなし」と絡めた観光プランづくりが進められました。
場所の制約を越えた「学び」を実現
外部の専門家を交えたディスカッションは、生徒のみなさんにとって大きな刺激になったようです。
これまでは学校に実際に来ていただいてディスカッションを行わなければなりませんでしたが、Z会Asteria総合探究講座の「協働学習」ではiPadを使ってディスカッションができるため、時間の調整さえつけば、遠く離れた場所にいる方と様々なテーマで議論を交わすことができます。
同じ学校、同じ学年、同じクラスの中でのディスカッションではなかなか得られない「学び」を体感できるのが大きなメリットといえそうです。
生徒の声
専門家を交えたオンラインディスカッションのあとは、各グループでもう一度、自分たちのプランを見直し、最後に発表を行って授業は終了となりましたが、授業を終えた生徒のみなさんからは次のような感想をいただきました。
- ディスカッションが楽しかった
- 自分が知らなかったことを専門家が教えてくれて参考になった
- 他のグループからのアドバイスが、思いもよらないことでよかった
離れた場所にいる人同士でも、様々な刺激が得られるディスカッションを展開することができ、それは生徒のみなさんにとっても非常に面白い体験だったようでした。
見学された他校の先生の声
今回、会場では公開授業を見学に来られたお客様からのご意見も頂いております。こちらにいくつかの声を紹介させていただきます。
全体的には「一つに教室にとどまらない授業が展開できる点」、「今後の入試でも必要とされる力を養うことができそうだ」といったご意見が多く、とくに遠隔地に学校があり外部からの講師を招きにくい学校で有効、、姉妹校や系列校同士での協働学習で使えそう、といった声もいただいております。
中には「これからの大学受験に向けて必要な”探究的な学び”がうまく実践できそうだ」というご意見もあり、Z会としては初の学校における遠隔協働学習について多くのご意見やお問合せを頂いております。
授業を担当された長坂綾子先生より
気心の知れた友達に話すのとは異なる難しさを感じたと思います。伝える力・聴いてまとめる力が必要な場面でした。一方、オンラインで繋がっているという新しいシステムにわくわくしながら取り組めていたように感じます。
生徒は専門家からのアドバイスにより、自分たちの経験を超えた発想を膨らませることができました。また他グループの級友のプランにも刺激を受けていました。正直、教員の経験や知識だけでは伝えきれない内容があるため、遠方にいる専門家の方と「時短」で繋がり、活発な議論ができるのは有難いことです。
このような機会を今後もつくり、探究・発信する楽しさを感じられる時間をつくっていきたいです。
場所を問わず様々な方と接することができるのもICTならではの魅力ではないでしょうか。
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