公開日:2018/08/21
大人の自由研究
〜“自由研究”を研究する【第2回】〜
前回は、「西日本で“自由研究”という言葉がよく検索されていて、トップは鳥取県」というデータを紹介しました。
では、なぜ、鳥取県をはじめ、西日本でよく検索されているのでしょうか?
「ひょっとして、“鳥取県”などには自由研究ネタが多いのかも?」という仮説を立てて、グーグルトレンドで調べてみました。
では、なぜ、鳥取県をはじめ、西日本でよく検索されているのでしょうか?
「ひょっとして、“鳥取県”などには自由研究ネタが多いのかも?」という仮説を立てて、グーグルトレンドで調べてみました。
表A “県名”+“自由研究”の検索結果数
(たとえば、“鳥取”+“自由研究”で調べた結果、1370万件あったことを示します)
(たとえば、“鳥取”+“自由研究”で調べた結果、1370万件あったことを示します)
順位 | 県名 | 検索ヒット数 |
1 | 鳥取 | 1370万件 |
2 | 鹿児島 | 1120万件 |
3 | 長崎 | 1550万件 |
4 | 徳島 | 1210万件 |
5 | 富山 | 1240万件 |
6 | 宮崎 | 1240万件 |
7 | 山口 | 1840万件 |
8 | 愛媛 | 1170万件 |
9 | 兵庫 | 2040万件 |
10 | 福井 | 936万件 |
トップ10では、兵庫が一番多いですね。
鳥取県で「自由研究」がたくさん検索されているからといって、鳥取県に自由研究ネタ(?)が他の県よりも多い、ということもなさそうです。
(ちなみに、“鳥取県”+“自由研究”などで調べても、大差ない結果になりました)
では、鳥取県や鹿児島県などで、なぜ「自由研究」という言葉がたくさん検索されているのでしょうか?
鳥取県で「自由研究」がたくさん検索されているからといって、鳥取県に自由研究ネタ(?)が他の県よりも多い、ということもなさそうです。
(ちなみに、“鳥取県”+“自由研究”などで調べても、大差ない結果になりました)
では、鳥取県や鹿児島県などで、なぜ「自由研究」という言葉がたくさん検索されているのでしょうか?
たくさん検索されている
→インターネットで検索する手段はパソコンやスマートフォン
→「自由研究」という言葉がたくさん検索されているところほど、インターネットの利用率やパソコン・スマートフォンの普及率が高いのでは?
という仮説を立てて、調べてみました。
調べてみると、総務省の「平成 29 年通信利用動向調査の結果」にデータがありました!
→インターネットで検索する手段はパソコンやスマートフォン
→「自由研究」という言葉がたくさん検索されているところほど、インターネットの利用率やパソコン・スマートフォンの普及率が高いのでは?
という仮説を立てて、調べてみました。
調べてみると、総務省の「平成 29 年通信利用動向調査の結果」にデータがありました!
鳥取県がある中国地方や、鹿児島県がある九州・沖縄地方は、全体の平均と比べてもインターネット・スマートフォンの利用率は低いですね……
都道府県別の数値もあったので、先ほどの表に付け加えてみました。
表B “県名”+“自由研究”の検索結果数 と 各県のインターネット利用率
順位 | 県名 | 検索ヒット数 | インターネット利用率 |
1 | 鳥取 | 1370万件 | 72.9% |
2 | 鹿児島 | 1120万件 | 67.9% |
3 | 長崎 | 1550万件 | 72.2% |
4 | 徳島 | 1210万件 | 76.1% |
5 | 富山 | 1240万件 | 77.5% |
6 | 宮崎 | 1240万件 | 75.1% |
7 | 山口 | 1840万件 | 79.3% |
8 | 愛媛 | 1170万件 | 76.4% |
9 | 兵庫 | 2040万件 | 79.6% |
10 | 福井 | 936万件 | 78.9% |
トップ10の平均は、およそ75.6%。
全国平均は80.9%なので、それよりも低いですね。
となると、鳥取県など「自由研究」という言葉が検索されている上位の県では、かならずしもインターネットの利用率が高いわけではないのですね。
全国平均は80.9%なので、それよりも低いですね。
となると、鳥取県など「自由研究」という言葉が検索されている上位の県では、かならずしもインターネットの利用率が高いわけではないのですね。
ちなみに、「自由研究」という言葉があまり検索されていない都道府県はどこでしょうか?
2018/8/16のデータでは次のようになっています。
2018/8/16のデータでは次のようになっています。
青森、広島、東京などでは「自由研究」はあまり検索されていないのですね!
(鳥取を100としたとき、青森、広島、東京は20前後ですから、5分の1程度しか検索されていないのです)
この事実は非常に興味深いのですが、理由についての考察はまた別の機会に……
(鳥取を100としたとき、青森、広島、東京は20前後ですから、5分の1程度しか検索されていないのです)
この事実は非常に興味深いのですが、理由についての考察はまた別の機会に……
さて、次回は少し趣向を変えて、「自由研究ってそもそもどういう目的で作られたの?」という問いについて調べた結果をお伝えします!
まさに、「自由研究を研究する」内容になっていますので、乞うご期待!!
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