「好き」と「教科」の学習をつなぐ方法〜フィギュアスケート編〜
部活やゲームなど何かしらに熱中していて、なかなか勉強に身が入らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「好き」と「教科」の勉強をつなげるヒントになるよう、フィギュアスケートを例に見ていきます。
■算数・数学
- 演技後半(基礎点が1.1倍)、出来映えがよい(最大3加点)3回転ループ
- 演技前半、回りきったが転倒した4回転ループ
- 演技前半、回りきらなかったが転倒しなかった4回転ループ
1.演技後半(基礎点が1.1倍)、出来映えがよい3回転ループ
5.1点(基礎点)×1.1倍(演技後半)+2.1点(出来映え点)=7.71
2.演技前半、回りきったが転倒した4回転ループ
12.0点(基礎点)−4点(出来映え点マイナス)−1点(転倒による減点)=7
3.演技前半、回りきらなかったが転倒しなかった4回転ループ
12.0点(基礎点)×0.7倍(回転不足による減点)−2.4点(出来映え点マイナス)=6
という計算結果になります。 実は、転倒するより回転不足の方が点数が低いんですね。
文字で書くとわかりにくいので、こういったものは表にするとわかりやすいということも学べます。
たとえば、今の3つのジャンプの得点を以下のように表にすることができます。
こういったものも、授業で習うよりも自分で使ってみた方が、身につきますね。
他にもフィギュアスケートと教科の学習がつながる例はたくさんあります。
■国際
◎国際
ピョンチャンオリンピック男子シングルショートプログラムの上位8名の国(OARは便宜上ロシアとみなします)は、東アジア3名・ヨーロッパ3名・北欧2名と3地域に偏っています。
他の地域で有力選手があまり出ていない理由はなぜでしょうか?
◎歴史×国際
フィギュアスケートでは「曲の解釈(Interpretation)」が得点化されます。
羽生選手のフリープログラムSEIMEIの元となっている陰陽師を外国人のジャッジに理解してもらうには英語でどのように説明すればよいでしょうか。
このあたりは、正解は1つではなく複数ありますね。
フィギュアスケート好きな友人と議論しながら学べるとよりよいですね。
また、前回ソチオリンピックの代表選手、町田樹選手は現在、フィギュアスケート×著作権について学んでいるようですね。
では、フィギュアスケートと著作権からどのようなことを学べるのでしょうか。
■著作権
◎音楽と著作権
梅林茂という作曲家の方がフリープログラムSEIMEIを作曲しています。
こういった曲をテレビ放送で流すにはどういった注意点が必要なのでしょうか?
◎振り付けと著作権
宇野昌磨選手のここ数年のプログラムは概ね樋口美穂子コーチが振り付けています。
では、四季 協奏曲第4番 「冬」や、「トゥーランドット」の演技を真似る場合、
誰に許可を取らなくてはいけないのでしょうか?宇野選手でしょうか、それとも樋口コーチでしょうか。
著作権法38条の「営利を目的としない上演等」に当てはまれば著作権法の侵害にはなりませんが、
フィギュアスケートに限らず、SNSが発達した現在では、正確に知っておくべき知識の1つですね。
このように、好きなもの(ここではフィギュアスケート)がある場合、フィギュアスケートの選手になるという方法以外にも好きなものに関わる道があります。
まずは自分が好きなものからスタートし、視野を広げ、知識を増やし、世の中の課題を解決できる人材がこれからの社会に必要なのではないでしょうか?
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