先日、こちらの記事に記載した、「静岡県内の中学・高校」の歌詞を分析する自由研究。
ようやく「公立高校」まで集計が終わったため、まとめてみました。

1.校歌に富士が入っている率

全96校。(全日制・定時制は同一校として算出)
(2018年8月11日現在)
 
学校数 表記の有無
12 回答無し&ホームページにも記載無し
43 「富士」という表記あり
4 「富士」という表記は無いが類似表記あり
37 「富士」という表記も類似表記も無し
調べられなかった学校のものを除くと、半数以上に「富士」にまつわる語が入っていましたが、思っていたよりも少ないという結果でした。
それでは詳細を見ていきます。
地域別に見ると以下の通りです。

地図で見るとわかりやすいのですが、山梨県と接している東部や中部は「富士」の出現率が高いですね。伊豆や西部(浜松など)は出現率が大きく下がっており、文化的な違いや富士山がその学校から1年を通して見えるかなども理由なのかもしれません。

2.富士という語とよく使われている語は?

では、富士という語はどういった語とセットで使用されるのでしょうか。
 
用語 集計
5
高嶺 4
3
霊峰 3
上位は「嶺」「峰」という漢字が漏れなく入っていました。
どちらもミネと呼ぶのですが、頂上という意味ですね。
たしかに富士山とは相性のよさそうな言葉でした。

3.「富士」が最も多く使われている学校は?

最多は6回の富士宮西高校でした。
学校名に「富士」が使われているので3番まであると6回程度出てきますね。

御殿場高校や袋井商業高校などほんの一部の学校では2回富士という言葉がでてきますが、ほとんどの学校で1回のみでした。
富士以外にも地域の川の名前や「駿河(湾)」「浜名(湖)」など自然の名称が校歌には出ることが多く、作詞をした当時の自然との共生をイメージすることができました。

4.「富士」の代わりに使われている語は?

さて、続いて「類語」に何が入っていたのかを確認してみましょう。
4校中3校が「芙蓉峰」という語を使っています。
芙蓉とはハスの美称ともなっており、他と比較しても美しい山という意味で用いられている呼称のようです。どういった経緯でこのような別称が使われるようになったのかも調べてみると面白いかもしれませんね。
残りは、全中学と私立高校も含めた集計です。
新たな気づきは生まれるのか私自身も楽しみです。

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公開日:2018/08/27