●高校生になる前に、必要となる英語の力

皆さんは、これまでに学習した英語の内容をきちんと理解していますか。
一般的に、中高一貫校に通う方は、公立校より進度が速いので、もしかしたら「学習内容を身につける前に次へ進んでしまう」「つまずいていることはわかっているけれども、どこへ戻ればよいのかわからない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

中高一貫校に通う中学3年生の皆さんは、この時期、CEFRA2〜B1、英検でいうところの準2級〜2級のレベルに向けた、学習を進めているとよいでしょう。

CEFRレベルがAレベルからBレベルへと引き上がると、表現できることが、大幅に広がります。またそれと同時に、Aレベルで「なんとなく」でできていたことが、Bレベルになると通用しなくなってしまうこともあります。

安心して高校生活を迎えるために、A2からB1にかけてのステップアップを一緒に目指しましょう。

CEFRについては、以下の記事もご参照ください。
上記の記事では、CEFRのAレベルとBレベルの違い、さらに高校生になる前に、特におさえておくべき文法事項を紹介します。

●CEFR AレベルからBレベルへ

CEFR Aレベルは「基礎段階の使用者」つまり「身近なことや馴染みのあるトピックであれば、理解・表現できる」と定義されています。自分のこと、自分と近い、家族、友人、学校などのことについて理解したり説明したりできる、ということですね。

一方、CEFR Bレベルは、「自立した使用者」つまり「日常生活や学習、仕事などで必要なことを理解し、ある程度流暢に表現することができる」レベルとなります。自分の身の回りのことから一歩踏み込んだ、専門的なことであったり、社会的なことであったり、自分と遠いことも表現することができる、というレベルです。文章も複雑になっていきますし、より正確性も求められます。使用する文法、語彙、表現なども、Aレベルと比べて、高度になっていきます。「くだけた口頭表現」「正式な文書で使う表現」などの使い分けも必要になってきます。

これまでAレベルの学習をする間に、細かいところはわからずとも、感覚的に読んだり聞いたりできていた場合も、Bレベルで突然ついていけなくなることがあります。それは扱われる話題が自分のごく身近なところから広がり、より幅広い事柄について理解し、表現できることが求められるからです。感覚をつかむのも大切ですが、Bレベルではより「根拠」や「正確性」などが求められます。幅広い内容についてまとまった量の英語を扱えるようになるために、自由自在に使える語彙や表現を増やし、論理構成や文の正確性も理解して学習していくことが大切になります。

●おさえておくべき文法事項

「時制」と「文型」は、英語を学習する上で、非常に重要な文法です。

中学生の間に学習したことは、高校生で学習する内容にも関わってきます。「過去」や「未来」を表す「時制」について、皆さん学習しましたね。実は、「時制」に関わる学習は、高校生になっても続きます。そこまで習得できたら、とても複雑なことが、より正確に表現できるようになりますよ。ただ、中学生で学習したことが身についていないと、高校生になってから、より苦労することになるでしょう。今のうちに習得しておくことをおすすめします!

具体的には、中学生の間に、「現在」・「現在進行形」、「過去」・「過去進行形」、「未来」、さらに過去から現在にかけての「現在完了」を学習しましたね。これをすべて使うことができたら、CEFR Aレベルは満たしていると考えてよいでしょう。既に「過去完了」まで学校の授業が進んでいる方もいるかもしれません。これらの文法事項を混同している場合、もしくは正確に使えない場合には、高校生になる前に、復習しておくようにしましょう。

英文を読んでいて、「ここには現在完了が使われている!」と気がついたり、自分で現在完了を使って、「この映画を観たことがあります。」という経験を相手に伝えたりできるようになっていると、よりよいですね。

中学で学習した「時制」に関する文法事項は、この先に学習する「未来完了」や、「仮定法」などにも関わってきます。ぜひ、正確に身につけておいてくださいね。

またもう1つ、重要な文法に「文型」があります。基本的に使用される5つの文型を自由に使えるようになると、とても豊かな表現ができるようになりますよ。

例えば、「彼にアドバイスをしました。」「ペットの猫に『ミルク』という名前をつけました。」と言いたい場合、第4文型(S+V+O1+O2)・第5文型(S+V+O+C)を使って、正しく表現することはできますか。

これらの文は一見、シンプルに見えますが、正しく文型を利用しないと、自分の意図が伝わらない場合があります。

ちなみに、
「彼にアドバイスをしました。」は “I gave him an advice.”(第4文型)
「ペットの猫に『ミルク』という名前をつけました。」は”I named my cat Milk.” (第5文型)
となりますね。

高校生になってから、第5文型に関連して、「知覚動詞」「使役動詞」なども学習します。今、文型がおさえられていないと、新しい学習内容にも影響してきてしまいますので、中学生のうちに、正しい文型が使えるようになっておきましょう。

●Asteria英語4技能講座で克服!

どこでつまずいているかわからない方へ、Asteria英語4技能講座は大変おすすめです。学習を進めるうちに、AIが習熟度を感知し、「理解している」と判断した場合は次へ進み、「理解していない」と判断した場合は、関連づいた、前の学習内容を出題します。

例えば、Writingで、「現在完了」の学習をしていて、「理解していない」と判断された場合、その1つ前に理解しておくべきである、「過去形」の問題を出題します。「過去形」が理解できるようになってから、再度「現在完了」の学習に戻ることで、「過去形」「現在完了」どちらについても、きちんと身につけることができます。

Asteriaで学習すれば、自動で出題されるので、自分で何と何が関連付いているかを探す必要がありません。また、本当はわかっていないのに、主観的に「わかっているつもり」となり、次へと進んでしまうこともありません。身につけるべき内容と、学習者の習熟度が、AIにより判断され、各学習者に「最も最適な」出題が行われます。

中学生から高校生へ、そしてAレベルからBレベルへと、スムーズな移行ができるよう、ぜひAsteriaをご活用ください!

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公開日:2019/02/05