公開日:2019/01/23
最終更新日:2019/03/07
最終更新日:2019/03/07
前節でも、式やグラフといった「道具の活用」という文脈で「活用」というキーワードが出てきていますが、学習指導要領解説ではもう1つの観点で「活用」という言葉が使われています。それは「知識の活用」であり、「新たに得られた知識などをこれまで得られていた知識などと合わせ、批判的に検討することにより、知識などを体系的に整理することができ、様々な場面で活用する」と書かれています。
たとえば、「数学I・数学A」第5問(リンク先問題冊子 pp.26〜29)は、三角形の各頂点からの距離の和が最小となる点(フェルマー点とよばれます)の性質の証明に関する問題であり、証明の過程で必要となる定理が問題文で与えられています。知っている知識(教科書に載っている知識)をもとに、問題文で与えられた定理を用いて証明を補うことで、フェルマー点の性質(教科書に載っていない発展的な知識)へと結びつけて活用すること。これがこの問題で試されている力であり、単に平面図形に関する知識だけが問われているわけではないということですね。
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