「計算ミスが多くて困っています……」というお悩みを伺うことがあります。もちろん、計算ミスを減らすために

  • 途中の式を書く
  • できるだけ丁寧な字で書く
  • 解いたあとに見直しをする
といった工夫をすることは大切ですが、それでも計算ミスをすべて防いでなくすことは難しいでしょう。
にもかかわらず、計算ミスを(ほとんど)しない人たちがいます。
計算ミスをしない人たちは、前述のような工夫をした上でさらに、万が一計算ミスをしても、そのミスに気づける方法を実践しているのです。
今回は、計算ミスに気づく方法として

(1) 1行ごとに、もとの式に戻るか確認する
(2)最初の式に当てはめて確認する


の2つを紹介いたします。

1次方程式の問題とよくある間違いを例に挙げますね。

計算ミスをしない人は
(1) 1行ごとに、もとの式に戻るか確認する
(2)最初の式に当てはめて確認する
というミスに気づく方法を、次のように実践しながら解いています。

このように、1行計算を進めるごとにもとの式に戻ることを確認したり、得られた方程式の解を最初の式に代入して等式が成り立つことを確認したりすることで、もしも計算ミスをしてしまっていても必ず気づくことができるのです。

もう1つ、例を挙げましょう。今度は、2次関数のグラフの頂点の座標を求める問題です。

このようなミスも、1次方程式の例と同じように
(1) 1行ごとに、もとの式に戻るか確認する
(2)最初の式に当てはめて確認する
を実践して2段階で防ぐことができます。

この2つの確認を行うことで、計算ミスをなくすことができますし、何よりその単元で学ぶべき内容に専念することができますので、学習効果が高まります。

ミスに気づける人は、ミスをしないはずはないと考えられる人。

ただ、この2つの確認を行う際にも、気をつけるべきことがあります。
それは、「自分は計算ミスなんてしない」と慢心しないことです。「自分は計算ミスをしない」と思いながら確認すると、計算ミスをしていても見逃してしまいます。
確認を行う際は、「必ず計算ミスはあるはずだ」という心構えで臨みましょう。


夏休み。よい機会です。2つの確認

(1) 1行ごとに、もとの式に戻るか確認する
(2)最初の式に当てはめて確認する

「必ず計算ミスはあるはずだ」という心構えで行うよう意識ながら、問題演習に取り組んでください。
夏休みが終わる頃には、自然と確認する習慣・心構えが身についていますよ。

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公開日:2018/07/27