公開日:2018/06/19
〔英語〕全国学力・学習状況調査 中3英語を解いてみた〜「書くこと」編〜
毎年春、小学校6年生と中学校3年生を対象に行われる「全国学力・学習状況調査」。小6生、中3生のお子さまを持つ保護者の方には今春の実施が記憶に新しいかと思います。これまで、国語/算数・数学/理科の3教科が課されていましたが、一部の学校で中3生に対して「英語」の予備調査が実施されました。来年度にはすべての中3生に英語4技能の試験が追加される予定です。どんな試験だったのか、紐解いてみました。
中学3年生 英語「全国学力・学習状況調査」 全体構成
まず全体構成は
・聞くこと 10分
・読むこと 20分
・書くこと 15分
・話すこと 5分
となっており、それぞれの技能の試験に順番に取り組んでいくため、どこかで時間が余っても、他の技能の試験に進んだり戻ったりすることはできません。各技能、時間内にできるだけのパフォーマンスを、という必要があります。ちなみに試験範囲としては中2までに習ったものが問われます。
中学3年生 英語「全国学力・学習状況調査」 書くこと
今回は「書くこと」のパートについて掘り下げてみたいと思います。
構成は以下のようになっています。
・文法問題
・条件英作文(空所補充式)
・条件英作文(記述式:1文ずつ合計3文)
・自由英作文
特徴的なのはやはり最後の自由英作文です。「初めて日本を訪れる外国人観光客向けに、自分がおすすめしたい日本らしいお土産(1つ)の記事を30語以上の英語で書く」というもの。
本稿を読まれている保護者の皆さん、7〜8分間で、パッと書けますでしょうか?
構成は以下のようになっています。
・文法問題
・条件英作文(空所補充式)
・条件英作文(記述式:1文ずつ合計3文)
・自由英作文
特徴的なのはやはり最後の自由英作文です。「初めて日本を訪れる外国人観光客向けに、自分がおすすめしたい日本らしいお土産(1つ)の記事を30語以上の英語で書く」というもの。
本稿を読まれている保護者の皆さん、7〜8分間で、パッと書けますでしょうか?
実際に解いてみる
筆者の娘(中2)に書かせてみました。
「日本らしいお土産?えー何にしよう?」→たまたま美術で日本の伝統文化について学習中だったため「こけし」 を選択した模様。
「日本らしいお土産?えー何にしよう?」→たまたま美術で日本の伝統文化について学習中だったため「こけし」 を選択した模様。
「おすすめ?『勧める』って何ていうんだっけ?…『紹介する』は?」→(実際の試験ではできませんが)「紹介する」という単語を調べ、introduceにたどり着く。
解いてみてわかった、問題点
最終的には時間内に39語の英文記事を書きあげていましたが、上述の通り致命的な点が2つ。
(1)「日本らしいお土産」が思い浮かばない
学習というものは教科の中だけで閉じられたものではなく、さまざまなところでつながっているものであるというのを実感する瞬間でした。特に英語や国語のように「言語」はあらゆる分野の事象を記述・表現・伝達するものなので、つながりのない教科はないですね。昨今、学校でも教科を超えた学習が取り入れられつつありますが、英語や国語の試験であっても、英語や国語の力だけではなく、幅広い分野の知識、それにつながる興味・関心が必要になってきています。
(2)1つの語に固執する
ここはやや専門的な領域ですが、今回の出題では「勧める」や「紹介する」という語を使わなくても十分に記事を作成することができます。写真付きの記事がフォーマットとして与えられていますので、You can see 〜やThis is 〜で始めることも可能ですし、Do you know 〜などと問いかけてもよいでしょう。つまり、日本語の表現をそのまま英語にしようとこだわるのではなく、よく知っているシンプルな表現を使い、言いたいことを伝えることができます。さまざまなタイプの英語で書かれた文書に触れておくのも、重要ですね。
(1)「日本らしいお土産」が思い浮かばない
学習というものは教科の中だけで閉じられたものではなく、さまざまなところでつながっているものであるというのを実感する瞬間でした。特に英語や国語のように「言語」はあらゆる分野の事象を記述・表現・伝達するものなので、つながりのない教科はないですね。昨今、学校でも教科を超えた学習が取り入れられつつありますが、英語や国語の試験であっても、英語や国語の力だけではなく、幅広い分野の知識、それにつながる興味・関心が必要になってきています。
(2)1つの語に固執する
ここはやや専門的な領域ですが、今回の出題では「勧める」や「紹介する」という語を使わなくても十分に記事を作成することができます。写真付きの記事がフォーマットとして与えられていますので、You can see 〜やThis is 〜で始めることも可能ですし、Do you know 〜などと問いかけてもよいでしょう。つまり、日本語の表現をそのまま英語にしようとこだわるのではなく、よく知っているシンプルな表現を使い、言いたいことを伝えることができます。さまざまなタイプの英語で書かれた文書に触れておくのも、重要ですね。
新しいタイプのテストにも、対応できる力を
このような、新しいタイプのテストが全員に課されることになるわけですが、普段の学習でどのように力をつけていけば、対応できるのか、という点が気になる方も多いと思います。普段の学校の課題では、そもそも自由記述型のものが少なかったり、なかなか個別に指導まではしてもらえなかったり、という方も多いのではないでしょうか。
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