各大学の入試情報は最新のものを確認する必要がありますが、現時点で、
高2の間に取得した受検結果が、大学や学部によっては一般入試や推薦入試でそのまま利用できる場合があります。大学によって条件が異なるため、詳細は調べていただく必要がありますが、ここで2つ、例を紹介いたします。
例えば、早稲田大学は今年7月、2020年2月実施の
文化構想学部、
文学部の一般入試(英語4技能テスト利用型)において、英語4技能試験の結果の利用に関し「『出願開始年月日より2年間遡った月の翌月初日以降』に受験した試験結果を有効とします。年間の受験回数についても制限を設けません。」と発表しています。すなわち、英検やTOEFL等、早稲田大で利用可能と認めている英語4技能試験の結果については高2時点での受検結果を使うことができるということです。
また、上智大学には
「TEAP利用型」と呼ばれる一般入試がありますが、TEAP出願基準スコアについて2019年2月実施入試では「2017年度・2018年度実施のスコアを有効とします」と記載されています。この流れが今後も踏襲されるのであれば、こちらも高2時点の成績を利用することが可能です。さらに上智大のTEAP利用型入試では、TEAPを複数回受検した場合にそれぞれの技能の最高点を組み合わせて出願することもできます。なお、上智大は2018年12月11日、
2021年度学部一般入学試験の新制度を発表しています。今後の動向に注意しましょう。
特に推薦入試やAO入試では、すでに4技能試験を利用する動きが広まっています。2015年度時点で
推薦、AO入試において4技能試験を活用している大学は、国立大学であわせて30%以上、私立大学では50%以上にのぼり、その後も増加傾向にあります。(
「大学入学共通テスト実施方針」より)つまり
推薦入試やAO入試を視野に入れている人にとっても、4技能試験の受検結果で英語力を証明できると強みになる可能性があります。
一般入試では英語4技能試験を活用しない大学もありますが、一方で、もし興味のある大学が英語4技能試験を利用しているなら、高2のうちに受検してみることでチャンスを広げておくことができるといえます。