Z会学習アプリ

使い方ガイド

第7章 英語学習について

はじめに

英語学習において、「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を伸ばすことは重要です。

Z会は、普段の学習から、ご自身の今の英語力を試していただけるテストまで、4技能を個別にバランスよく鍛えるラインナップをご用意しています。上手に活用して、「使える英語」を獲得しましょう。

英語4技能 個別強化AIプログラム対象:英語受講者

毎月のZ会の英語学習として取り組める、4技能を伸ばすためのプログラムです。

世界中で使われている言語指標CEFR(セファール)を、更に日本人の英語学習に特化させた「CEFR-J(セファール・ジェイ)」に基づくレベル・問題設計です。AI技術により、あなたに最適なレベル、量の問題が自動で出題されるので、無理なく段階的に、英語4技能の基礎力を鍛えることができます。

学習指導要領や大学入試でも活用される「CEFR」

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages/ ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、「その言語を使って何ができるか」を測る、言語能力の熟達度を測る国際的な尺度です。

  CEFR レベルの目安
(英検®との比較)
Proficient User
【熟達した使用者】
様々な状況で英語を意のままに用いることができ、場面に合った言葉づかいや文体を選択できる。
C2  
C1 1級
Independent User
【自立した使用者】
日常生活や学習、仕事などで必要な英語を理解し、ある程度流暢に自分を表現することができる。
B2
準1級
B1
2級
Basic User
【基礎段階の使用者】
身近なことやなじみのあるトピックであれば、日常生活で使われる英語を理解し、用いることができる。
A2
準2級
A1
3級

CEFRのレベル(英語)を示す表現は、Z会の定義によるものです。

学習指導要領では、英語の4技能それぞれについて、Can-do つまり「●●することができる」という到達目標が設定されています。この到達目標の基準となっているのが、CEFR です。

また、大学入学共通テストの英語の問題も、CEFR に基づいて設計されています。

国際標準であるCEFRに沿った英語の学習に取り組むことが、そのまま学習指導要領が目指す英語の運用能力を身に付けることに役立ち、かつ、大学入試において求められる英語運用能力を証明してくれることになります。

日本人の英語学習に適した「CEFR-J」

CEFR 基準で日本人の英語力をはかった場合、現状、大学卒業後も80%がA1・A2 レベルにとどまっており、特に【Writing( 書く)】【Speaking( 話す)】の発信技能はA1 レベルに集中していると言われています。本来、英語の学習では、文法や単語を覚えたら、それを言葉としてどのように使えるかということが重要ですが、覚えたことを実際に使える力が十分につけられていませんでした。

さらに、英語教育の実情にあてはめると、CEFR レベルを1つ上げるのに複数年を要するので、同じレベルでもばらつきが大きく、到達点が見えづらくなってしまいます。

このような状況を鑑み、投野 由紀夫 教授 (東京外国語大学)が中心となって、CEFR に準拠しながらもより日本人の英語学習に適した「CEFR-J」という指標が開発されました。

国際標準であるCEFRに沿い、さらに日本人の英語学習に適した「CEFR-J」に沿って英語の学習に取り組むことが、実社会で活きて使えることばとしての英語を育むことにつながります。

CEFR   CEFR-J 学習指導要領
B2 投野 由紀夫 教授
(東京外国語大学)を中心に、CEFRを日本の英語教育の実情に合うように細分化
B2.2  
高校
B2.1
B1 B1.2
B1.1
A2 A2.2 中学校
A2.1
A1 A1.3
A1.2 小学校
(高学年)
A1.1
  PreA1
レベルを設定する

学習を始める前に、英語4技能個別強化AIプログラムの開始レベルを設定します。

初回設定後も、「各種設定」>「英語レベル設定・変更」でいつでも設定可能です。

「中学生タブレットコース」「中高一貫コース」「Asteria」から継続受講されている方は、設定が引き継がれます。

英語の検定結果(英検®・TOEIC・LIPHARE 英語CAN-DOテスト)をお持ちの方は検定結果を、お持ちでない方はレベルチェックテストを受けて設定しましょう。(設定しない場合、A1.1からの開始となります。)

「英語レベル設定・変更」についての詳細はこちらをご覧ください。

学習を開始する

早速学習を開始しましょう。

まずホーム画面から、英語の「単元一覧」をタップします。

単元一覧が表示されたら、右端にある「▼」で、単元の種類を表示し、「英語4技能」を選択します。

取り組み状況により、単元一覧の「英語4技能 個別強化AIプログラム」部分に“Cleared”の文字が表示されることがありますが、気にせず定期的に学習を続けてください。

英語4技能個別強化AIプログラムの学習ページが表示されます。「Listening Training」「Reading Training」「Speaking Training」「Writing Training」のうちから学習したい技能をタップしましょう。

「ひと月に1〜2技能ずつ、第◯週目に学習する」といったように、自分で学習サイクルを決め、定期的にコツコツと取り組むのがオススメです。

取り組み状況により、この「Listening Training」「Reading Training」「Speaking Training」「Writing Training」部分に“Cleared”の文字が表示されることがありますが、気にせず定期的に学習を続けてください。

あなたの到達度を示すグラフが表示されます。

「学習を開始する」をタップすると、"Cleared" になっていないPartのうち、数字の最も若いものの学習が始まります。

1つのレベルはいくつかの Part に分かれています。学習中のレベルのすべてのPart が "Cleared" になると、画面右上に「次のレベルへ進む」ボタンが表示されます。タップして、次のレベルの学習に進みましょう。

英語4技能個別強化AIプログラムは、〈1つのPart をClear→次のPart へ…〉、また〈1つのレベルの全Part をClear→次のレベルへ…〉というように、どこまでも学習を続けることができるしくみになっています。1回の学習時間の目安は30分ですので、この時間を目安にご自身で学習を終えてください。

学習データが記録されるので、次に同じ技能のTrainingに取り組む際は、続きから取り組むことができます。

学習のレベルは、あなたの到達度に応じて自動的に次のレベルに移行するため、その都度ご自身でレベル設定を変更していただく必要はありません。ただし、ご自身の実力によりフィットした学習としていただくため、検定試験を受験された場合は、再度「各種設定」>「英語レベル設定・変更」からレベル設定を変更いただくのがオススメです。

英語4技能個別強化AIプログラムでは、Listening と Reading は B2.2、Speaking と Writing は B1.1 のレベルまでの問題をご用意しています。一番上のレベルのすべての Part が“Cleared”になると、一番上のレベルの Part の問題が繰り返し出題されます。

★Speaking Training の音声認識について

Speaking Training で音声がうまく認識されないときは、「文字を修正」をタップしてください。キーボードが表示され、枠の中の英文を修正することができます。

英検®対策教材【対象:英語受講者】

   

実際に英検®を受験する前に力試しとして取り組める、模試形式の対策教材です(対応級:4級、3級、準2級、2級、準1級)。「語彙・文法」「読解」「リスニング」対策教材は正誤が自動で判定され、取り組み直後に得点やアドバイスが見られるので、ご自身の強化ポイントをすぐに把握することができます。「ライティング」対策教材は添削学習になりますので、あなたの答案に個別に対応した指導を受けることができます。

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。「英検®対策教材」は、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

2023年度以前から継続受講されている方は、学習開始前に、ホーム画面左側メニューの「各種設定」>「各種設定2」の画面にて、「学習順序の変更>」「リセット」「確定」を押して設定を完了いただく必要があります。下記も参考にご覧ください。

「中学生タブレットコース」「中高一貫コース」から継続受講されている方で、中学の「英語」の単元一覧内の「英検®対策」から本教材にすでに取り組んだことがある方は学習歴が引き継がれるため、取り組み済みの教材には "Cleared" と表示されています。

「Asteria」から継続受講されている方は学習歴がリセットされるため、取り組み済みの教材でも"Cleared" の表示はなくなりますが、教材内容は同一です。

学習に取り組む

まずホーム画面から、英語の「単元一覧」をタップします。

単元一覧が表示されたら、右端にある「▼」で、単元の種類を表示し、「英検®対策」を選択します。

学習したい級・学習したい問題の種類を選択し、学習を進めましょう。

「語彙・文法」「読解」「リスニング」対策教材の各パートでは正答率やアドバイスメッセージが表示されますので、参考にしましょう。

各級の合格基準スコアおよび各技能の正答率については、英検®の公式ウェブサイトで確認してください。

「ライティング」の添削問題の取り組み方は、「カリキュラム学習」の添削学習と同様です。詳細はこちらをご覧ください。

「提出済み答案一覧」で答案を閲覧する際、中学の「英語」の単元一覧から取り組んだ答案は「提出済み答案一覧」「英語」から、「高校英語」の単元一覧から取り組んだ答案は「高校英語」から、添削済み答案をご覧いただけます。

★英検®にチャレンジ

大学入試での活用も視野に入れ、英検®にチャレンジしてみましょう。高1高2(本科・専科)・Asteria をご受講の方なら、Z会特別価格で受験することができます。試験実施の時期が近づきましたら、「Z会MyPage」等でお知らせしますので、詳細はそちらでご確認ください。

「今度は◯級を目指そう」と目標取得級を設定すると、普段の英語学習の励みにもなります。また、英検®の結果を確認し、「英語レベル設定・変更」のレベル設定を適宜修正すると、よりいっそうあなたに合った学習ができます。

「Z会学習アプリ」から直接 英検®の受験をお申し込みいただくことはできません。

英語能力判定テスト CASEC対象:高1高2(本科・専科)・Asteria受講者

ご自宅で手軽に受けられる、語彙の知識、表現の知識、リスニングでの大意把握能力、具体情報の聞き取り能力を測るオンラインテストです。成績表では英検®級やTOEICスコアの目安も併せて表示されるので、英検®を受験する前の実力把握としても活用できます。

株式会社教育測定研究所との共同開発によるサービスです。

年2回(夏冬)、無料の優待受験(※)をご用意しています。受講環境や手順などの詳細については、アプリや「Z会MyPage」に配信されるお知らせや、ご登録のメールアドレスへのご案内をチェックしてください。

高1高2(本科・専科)・Asteria をご受講の方が対象です。

LIPHARE 英語CAN-DOテスト

ホーム画面左側メニューの「LIPHARE」から、過年度に受験したテストの結果を確認することができます。

Online Speaking について

高校生向けコースには Online Speaking は付いていませんが、ご希望の方には別料金で「レアジョブ英会話 Z会員特別コース」をおすすめしています。詳しくは以下のページをご確認ください。

なお、前年度に中学生タブレットコース・中高一貫コースの英語、またはAsteriaをご受講の方で、今年度高校生向けコースの英語をご受講の方は、有効期限内であれば未使用のチケットを使ってレッスンを受けることができます(チケットの有効期限は、発行日から180日間です)。アプリホーム画面左側の「Online Speaking」メニューよりご受講ください。

本ガイドの記載は、2024年度(3月~2月)にご提供するサービスについてのものです。