※2018年7月24日現在判明分

群を抜く「問題の難度」に圧倒されないための底力が必要!

東大が正統派なら、京大入試は「一癖も二癖もある問題」。決して奇をてらった問題ではないが、「問題自体」の難度が群を抜いて高く、ときに東大をも凌駕する。よって、見慣れない問題にも対処できる、ごまかしのない真の思考力が試される。

京大入試においては、文系・理系ともに各科目バランスよく得点すべきだが、問題自体の難度の高さと試験時間を考慮すると、「解かない問題」を選別する眼を養うことも必要となる。また、京大特有の広い解答欄に無計画に記述すれば、論理破綻を起こす可能性を秘めている上、何か書けば得点をもらえるほど甘くない。問題内容の把握・解答の方向性の検討に時間を費やして、なお残った時間内で一貫性のある解答を作り上げる記述力をもつ者だけが合格点をとることができる。

また、得点に差が出る英語は、文理ともに最優先の対策科目。あわせて、他の科目についても京大に有効な対策を進めていこう。

▼英語

難解な英文和訳、英語にしにくい「日本語らしい日本語」を訳す和文英訳への対処には、ハイレベルな単語力が必要。また、英文和訳で複雑な文構造を読み解くにも、和文英訳や自由英作文で破綻のない英文を書くにも、確固たる文法・構文力が欠かせない。さらに、この2つの力を下地に、文脈を正しく読み取り、和訳に反映する精読力を養おう。

▼数学

まず、解法の選択が比較的容易な問題を、速く正確に処理するための計算力が必要。次に、頻出の図形問題では、見方を変え、知識を組み合わせて糸口を見つける発想力も必要である。また、「証明せよ」という出題は以前ほど多くはないが、整数問題などでは今なお論証力が問われる。論理的かつ簡潔な答案を書く訓練も欠かせない。

▼国語

様々なジャンルから出題されるため、読解力・記述力ともに高いレベルが要求される。読解演習を積み、直接的な表現がなくとも文中から筆者の主張や心情を正確に読み取れる力を身につけよう。設問は問題文中の記述の寄せ集めでは対処できないものがほとんど。適宜、自分の言葉で言い換えたり、膨らませたりできる、確かな記述力が必要になる。

▼物理

長い問題文で、目新しい題材が扱われるため、問題設定や問題文中のヒントをすばやく的確に読解する力が試される。また、煩雑・繁雑な計算処理を行う力も必要。ただし、読解力や計算処理力が十分でも、試験時間内にすべて解くのは至難の業。合格点確保に向け、解ける問題を見極め、解答時間を適切に配分する練習を積んでおきたい。

▼化学

京大化学の大きな一角を占めるのが、空欄補充形式の問題。限られた時間で問題文を読みこなし、正確に理解する力、高校範囲の知識を応用させる力が求められる。また、出題の約半分を占める有機化学は、高校範囲の内容理解はもちろん、思考力が問われる問題も多いため、幅広い知識と深い理解が必要である。

▼生物

教科書に掲載のない、初見の題材をもとにした実験考察問題が出題される。実験結果を表した図や表、グラフから得られる情報と、高校生物の知識を、いかに結びつけて考えられるかがポイントとなる。また、実験結果から読み取れることを、簡潔かつポイントを絞って論述できるよう、訓練を積んでおこう。

▼日本史

70問にも及ぶ単答問題に対応するには、幅広い知識と、正確に歴史用語を書く力を身につけることが必須である。史料問題対策として、史料中のキーワードやヒントを見抜く力も養おう。200字の論述2問も出題されるので、しっかりと対策をしておきたい。

▼世界史

問題量が多く、迅速に解答を作成することが求められる。限られた時間の中で、300字の論述2問において論理的な解答を作成し、知識問題を正確に処理するためには、大前提として教科書全範囲を網羅する知識力を養成しておく必要がある。その上で時間配分を意識した演習を行い、実践的な力を身につけよう。

▼地理

京大地理を攻略するには、高校地理の全分野・地域の基本的な知識、統計や地形図など各種資料を速く正確に分析・読解する力が必須である。そのうえで、指定字数の少ない論述問題に対応できるよう、簡潔に論述する表現力を高めておきたい。

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