東京大学 理科一類 合格

谷政一郎さん 筑波大学附属駒場高校卒業

落ちる確率を極限まで減らすこと。最後まで不断の努力を。

●合格できた秘訣は何でしょうか?

常に「本番が最悪の出来だったケース」を想定したことです。調子が悪くても、結果の総得点が合格最低点を50点以上上回るように、ずっと準備をしていました。例えば、科目ごとに“絶対に守る点数”を決め、その中でも大問毎にリスニングは8割、要約は9割…のように細かく配点を決めていました。死守する点数を細かく決めることで、点を取って合格するイメージを具体的につかむことができ、日々の学習でもモチベーションを保ちながら練習することができます。
特に大事なのは、過去問やZ会の良質な問題を分析し、自分の現在のポジショニングを明確化すること。「何ができないのか」「何ができたらよいのか」「それをするためにどうすればよいのか」を徹底的に分析していました。とはいえ、「数学が苦手…」など漠然とした気持ちのままでは一向に動けません。僕は、デカルトの「困難は分割せよ」という言葉を常に意識していました。東大模試の化学が一桁点だったりした時は相当落ち込みましたが、各分野の問題を細分化し、一つずつクリアしていくことで、いつの間にか化学が得意教科になっていました。地道に分割⇒解決を繰り返すことで、教科の全貌が掴めてくるかもしれません。

 

●模試はどのように活用しましたか?

例えば、東大入試実戦模試の判定はA~Dの点数差が小さいと40点ほどしかなく、あまり判定に大差はありません。実際、40点ならば理系科目を2大問完答するだけですぐにひっくり返せてしまいます。大事なのは、合格ラインと自分の差を明確に把握することです。また、模試は取らねばならない問題と明らかに捨てるべき問題がありますが、僕は前者ができなかったりして、落ち込むことも頻繁にありました。模試は「自分がいかにできないか」を自覚し、前述したように分析対象にするとともに、モチベーションの起爆剤にするのも効果的だと思います。


●入試直前〜本番は思った通りにできましたか?

12月からはセンター試験対策に熱中しました。センター試験はほぼ全てが「取るべき問題」なので、それなりに自分を追い込みながら勉強していましたが、本番では小説(国語)が大コケ。結果は872/900点でしたが、失点のうち18点が小説、という結果に。古典を慎重にやりすぎて、時間が足りなくなったのが原因でした。
センター試験後は気持ちをリセットして、得点の波が激しい(模試では0点か20点でした)物理をひたすらやりました。東大の理科は基礎が分かっていれば8・9割は取れるので、とにかく基礎です。あとは腕力。2月からは7年分とっておいた過去問を「1日目・2日目・復習」というサイクルでしました。その中で、どんなに調子が悪くても合格ライン+50は死守できるという手応えを感じました。
本番は緊張+問題の相性の悪さで、結果は散々。以外に「緊張」って自覚できないものです。毎教科終わるたびに帰りたくなりましたが、「『何があっても受かる』と決心して今まで頑張ってきたじゃん」と自分を鼓舞し、何とか終わりました。結果は想定通り(笑)かなり最悪に近い出来でしたが、無事に60点くらいの余裕をもって受かることができました。

 

●学習に取り組む姿勢としてどのようなことに気を配っていましたか?

同時に複数の物事を器用にこなすのができないタイプなので、何かを為したいときは、必ずそれだけに集中するようにしていました。特に高3の文化祭期(9月〜11月)は文化祭に全力を注ぎ、自主学習時間は完全にゼロでした。効率を上げるには一つのことに集中するのが一番だと思っているので、文化祭期は勉強のことなど一切考えませんでしたし、逆に夏休みは勉強のことしか考えていませんでした。12月もセンター試験対策ばかりしていましたが、これは人によってはおすすめできません(笑)。
また、自分の集中力は2時間が限界だと経験的にわかっていたので、1日12時間のように追い込むことはせず、2時間集中を1日3セットする、などに留めていました。少ない分、その時間は全神経を勉強に集中し、必死でやっていました。

●Z会東大進学教室に通った感想はいかがでしたか?

受講していた科目(英語・国語・物理)は、先生に言われたことをできる範囲で実行するとともに、講師室に頻繁に通ってよく質問、時に雑談をしました。先生におすすめの書籍を教えてもらうなど、開放的な講師室は自分にとって大きなプラスでした。少人数で先生と生徒の距離も近く、スタッフの方々もたいへん優しかったです。文化祭期は10分でもいいので教室に顔を出し、21時台にZ会に着くこともありましたが、そんな時のスタッフや先生方の視線が温かかったのが印象的でした。
 

 
 <模試の結果>
月  模試 偏差値 志望大学 判定
6月 第1回駿台全国模試 72.0 東京大学理科一類 A
6月 第1回東大本番レベル模試 59.1 東京大学理科一類 B
8月 第1回東大即応オープン 68.4 東京大学理科一類 A
8月 第1回東大入試実戦模試 - 東京大学理科一類 A
8月 第2回東大本番レベル模試 72.2 東京大学理科一類 A
11月 第2回東大即応オープン 58.7 東京大学理科一類 A


Z会東大進学教室   渋谷教室長 冨崎暁彦

<Z会東大進学教室渋谷教室長に伺いました>

春先の最初の面談の際、すでに模試の具体的な得点目標など、年間のプランがしっかりできていました。だからこそ、勉強していく中で自分のなかでのイメージと現実を具体的に結びつけて考えることができました。自分のできる・できないが実は曖昧なまま、だましだまし勉強を続けている、というケースは少なくありません。自分自身の力を正確に知る自己分析力と、目標クリアのための具体的な計画性、この二つがぶれることなく機能していたからこその合格です。この後に続く皆さんも、エゴイスティックなまでに、自分の現状と将来どうなりたいのかを突き詰めて考えてみてください。その行為はきっと将来につながります。
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