公立 都立国立高等学校 2017年度入試用

公立 都立国立高等学校の入試傾向と対策、先輩の合格体験記などを掲載しています。
志望校の決定の参考にしてください。

公立 都立国立高等学校の入試傾向と対策

入試の傾向と対策について教科別に解説します。
このページに記載されている科目以外については下記より「都共通問題のページをご覧ください。
グループ作成問題については「グループ作成問題のページ」をご覧ください。

英語試験時間: 50 分 配点: 100

出題構成

大問No. 分野 内容 その他(形式) 配点
大問1
■分野
リスニング
■内容
■その他(形式)
■配点
20
大問2
■分野
読解
■内容
会話(将来について考える)
■その他(形式)
800語~900語
■配点
40
大問3
■分野
読解
■内容
読み物(正選手になるまでの道のり)
■その他(形式)
1000語~1100語
■配点
40
 
2016年度までの入試問題の傾向
都立国立高校では、従来の都立入試問題よりも一歩踏み込んだ内容を出題しています。 大問は全部で3題あり、リスニングが1題、読解問題が2題(850語程度の会話と1000語程度の長文)という構成です。 リスニングは都立共通入試と共通です。読解問題では、文を埋めさせる空所補充の形式が多めになっています。 ほかには下線部説明や、整序英作文、英問英答の英作文も出題されています。 語いや文法などを直接問う問題より、内容をより深く問う問題が多く出題されていますので、 前後の文脈からしっかり内容を判断する必要があります。毎年読解問題中に出される自由英作文は、 14年度は「文章のテーマについての英問英答」を30~50語程度で、15年度は「How can you make someone happy? に対する答」を40~50語で、16年度は「What kind of experience impressed you the most?」に対する答を40語~50語で書かせる問題が出題されています。 単なる作文にとどまらない、高度な読解力と表現力が同時に試される傾向が強まっています。
入試問題の対策
リスニング問題については、過去の都立の入試問題に取り組み、傾向をつかんでおきましょう。 授業やラジオ講座などで、基本的な会話表現を押さえておくことが大切です。読解問題では長めの英文が出題されています。 文章の要旨にかかわる箇所が空所になっていることもあるので、文章の展開をすばやく、かつ正しく把握しながら読む訓練をしておきましょう。 文章の内容把握に関する出題が中心のため、英文の内容を理解すると共に、要旨などを書き出す訓練をするとよいでしょう。 英作文については、「書きなれる」ことが第一です。ここ数年30語~50語と比較的語数の多い英作文が出題され、書く力が強く試されます。 難しい表現でなくてよいので「正しい英文」で自分の意見を伝える練習をしておきましょう。 他校の過去問などに取り組み、それを学校の先生にチェックしてもらうと実力アップにつながります。
入試問題の戦略
リスニングは日々の積み重ねが肝心です。 『Z Study 英語』には英文音声が付いていますから、解いたあと問題の音声を聞く習慣をつけておけば、かなりの英語を聴くことができるはずです。 実戦力をつけるにはZ会の『中学生のためのリスニング徹底演習』などを使って、リスニング問題の解き方のコツをつかんでおきましょう。 読解問題の対策は『Z Study 英語』の読解問題にていねいに取り組むことから始めましょう。 国立高校の読解問題はかなり語数の多い英文が出題されますから、入試対策期には、『入試特訓』でハイレベルな問題にたくさん挑戦し、 長い英文を集中して読んでいく力をつけておきましょう。

数学試験時間: 50 分 配点: 100

出題構成

大問No. 形式 分野・内容 その他(形式) 配点
大問1
■形式
小問集合
■分野・内容
平方根・2次方程式・整数問題・確率・平面図形
■その他(形式)
作図あり
■配点
25
大問2
■形式
大問
■分野・内容
2乗に比例する関数,三角形と四角形,2次方程式
■その他(形式)
記述問題あり
■配点
25
大問3
■形式
大問
■分野・内容
円,相似,三平方の定理
■その他(形式)
記述問題あり
■配点
25
大問4
■形式
大問
■分野・内容
空間図形,三平方の定理
■その他(形式)
記述問題あり
■配点
25
 
2016年度までの入試問題の傾向
例年、大問数は4題、小問は14題出題されます。
大問1は各分野の小問集合が5問、大問2は2乗に比例する関数のグラフと平面図形の融合問題、大問3は円と三角形の相似に関する平面図形の問題、 大問4は三平方の定理を利用する空間図形の問題が出題されています。
全体的にレベルが高い方ですが、小問集合を除く各大問の最初の設問は標準レベルなので、確実に解くようにしたいものです。 残りの設問は、教科書の章末問題より難しくなっています。 設問数は少ないですが、計算力や、空間図形を平面図形におきかえてとらえるといった着眼力などが要求されるので、時間内にすべての問題を解くことは難しいでしょう。 なお、作図の問題や証明問題や途中過程を書く記述式の問題も出題されています。
入試問題の対策
すべての分野からまんべんなく出題されるので、苦手単元を作らないことが大切です。 とくに、平面図形、空間図形、円、関数について毎年出題されるので、しっかりと取り組み、定義や定理、性質を確実に覚えておきましょう。 簡単に答えが出る問題はほとんどありません。
また、着眼力や計算力は一朝一夕では身につかないので、ハイレベルな問題集を1冊購入し、日頃から数学に親しんで取り組むように心がけてください。 また、どの大問も難度が高く、1題の問題に時間をかけ過ぎると全部の問題に取り組めなくなると思われるので、時間を意識して解ける問題から取り組む練習も必要です。
入試問題の戦略
入試では、学校の勉強だけでは解くことが難しい問題、時間が圧倒的にかかりすぎてしまう問題が多く出題されます。 そういった特別な問題に対応するためには、当然、特別な演習が必須です。 そこで役に立つのが、Z会の9月以降で登場する『難関対策演習』!!
複雑な線分比を一発で求める「メネラウスの定理」など、 入試への強力な武器となる、特別な知識・手法・定石を学習します。もちろん、武器だけで入試を攻略することはできません。 何より重要なのは初見の問題への対応力。そして、対応力を身につけるのは経験です。
『難関対策演習』や『難関土日特訓』では、効率よく経験を積むために、「関数座標」、「軌跡」、 「球、形が変わる立体」など平面図形・空間図形のZ会独自の視点で入試を分類し、それぞれの極意を紹介しながら、実戦の中で対応力を身につけていきます。
こんな、Z会の『難関対策演習』に挑んで、合格へ一歩近づこう!

国語試験時間: 50 分 配点: 100

出題構成

大問No. ジャンル 出典 その他(形式) 配点
大問1
■ジャンル
知識問題
■出典
■その他(形式)
■配点
10
大問2
■ジャンル
知識問題
■出典
■その他(形式)
■配点
10
大問3
■ジャンル
小説
■出典
小川糸「サーカスの夜に」
■その他(形式)
■配点
24
大問4
■ジャンル
論説文
■出典
高田明典「正しさとは何か」
■その他(形式)
作文あり
■配点
36
大問5
■ジャンル
融合文(現代文+古文)
■出典
渡辺実「枕草子」
■その他(形式)
■配点
20
 
2016年度までの入試問題の傾向
漢字の読み・漢字の書き・小説・論説文・融合文の大問5題構成です。漢字は、やや難しめのものが出題されることもありますから注意が必要です。 小説はやや長めですが、あらすじや心情の把握しやすい文章が、論説文は少し抽象的ですが、論旨のしっかりとした文章が出題されています。 融合文は、2015年度は現代文+和歌、2016年度は現代文+古文という形でしたが、 直後に現代語訳がついていますから内容を理解するのに困るということはないでしょう。 設問の形式は、2015年度は各大問でそれぞれ50~70字の記述問題が1題ずつ出題されていましたが、2016年度は作文を除いて、 選択式問題のみとなっています。選択式問題では、選択肢の文章は長く紛らわしいものもあるため、慎重に吟味する必要があります。 基本的な問題でしっかり得点し、作文ではできるだけ減点されないようにすることが大切です。
入試問題の対策
漢字は頻度順の問題集のほかに、入試問題を集めた少し難しめの問題集を活用して力をつけましょう。 学習するうえで意味がわからない言葉があれば辞書を引き、語彙力を強化するように努めましょう。 和歌や古文については教科書や国語便覧等を使って基礎はおさえておきます。 文章を読むときには、小説の場合は「人物の心情を表す言葉」「心情が表れている会話や行動」に、論説文・融合文の場合は 「筆者の主張(要点や要旨)」「何度も繰り返される言葉(キーワード)」に線を引きながら読むようにしましょう。 設問を解くときには、設問の話題(何に関係しているのか、何を問われているのか)を考え、 それと対応する文や段落を基にして答えを考えるようにします。小説では同じ場面で、論説文では、意味段落単位で考えることが基本です。 作文の出題もありますから、実際に50分で過去問を解いて、試験の感覚をつかんでおくとよいでしょう。
入試問題の戦略
国立高校は、長文の選択肢の中から答えを選ぶ問題が多いのが特徴的です。 長文の選択肢や、まぎらわしい選択肢の中から確実に正解を選べるようにするためには、 選択肢に書かれた内容が問題文と合っているかをすばやく見極める力が必要です。 Z会の本科教材では、あらゆるタイプの設問を通じて、答えが問題文と合っているかどうかを判断する目を養います。 解説と添削の朱筆を丁寧に読んで復習することで、どんなところに目をつけて考えるべきかを身につけることができます。

作文試験時間: 国語の試験時間内  配点: 12点(国語全体では100点)

出題構成

大問No. 課題パターン 字数 出典
大問1
■課題パターン
■字数
■出典
大問2
■課題パターン
■字数
■出典
大問3
■課題パターン
■字数
■出典
大問4
■課題パターン
文章型
■字数
200字以内
■出典
高田明典「正しさとは何か」
 
2016年度までの入試問題の傾向
論説文の最後の小問として、200字以内の文章型の作文が出題されています。 2015年度は「戦後の都市開発」についての筆者のとらえ方を簡潔にまとめ、それに対する自分の考えを身近な具体例を挙げながら述べるという問題でした。 2016年度は、「話し合い」について筆者の主張を踏まえて、二段落構成で自分の考えを書く問題で、①第一段落では、 これまでの学校生活等での「話し合い」のあり方について具体的な体験を挙げて振り返ること、 ②第二段落では、筆者が述べている「正しくなる」ために必要な条件を踏まえて、今後の自分の「話し合い」のあり方について書くこと、 ③二つの段落が論理的につながり、一つの文章として完結するように書くこと、という指示が与えられています。 作文の配点は全設問中で最も高く、全く書かないと大きな失点になります。 時間内に制限字数の9割以上の字数でまとめ、10分程度で書けるように練習を重ねましょう。
入試問題の対策
文章型の作文では、問題文を読む時に「話題・要点・要旨」に印をつけながら読みましょう。 筆者の意見を踏まえて書く場合にその部分がポイントになるからです。 また、「自分の考え」を問われるとつい構えてしまいがちですが、特異なことを述べる必要はありません。 論説文の内容を把握したうえで、自分の関心のあるテーマに引き付けて、筋の通った文章を書くことがコツです。 字数が短いので構成はシンプルにし、多くても二段落構成までとします。前半で筆者の主張や自分の立場に簡潔に触れ、 具体例を挙げた後、後半でそれを基にした自分の考え(結論)を述べるとうまくいきます。 2016年度は、書き方が細かく指示されていますから、その指示をきちんと守れば構成に関して減点されることはないでしょう。 書いたものは国語の先生などに読んでいただき、客観的な批評を受けると、自分の考え方や表現の長所・短所が見えてきます。
入試問題の戦略
国立高校のように作文が取り上げられる入試では、早い段階から記述力を鍛えておくことが必要です。 他の教科に比べて作文への対策は遅くなりがちですが、少しずつでもよいので早めに取り組むことが大切です。 Z会の作文コースでは、毎月添削問題の前に、「アプローチ」に取り組み、主題の絞り込みから材料の集め方、 段落の構成などを考えて、段階的に作文を仕上げていくので、一から作文の書き方がわかります。

高校合格体験記

Z会中学コースの卒業生たちが、志望高校に合格するまでの体験記を掲載しています。
部活や行事と勉強の両立の方法や、効果的なZ会教材の使い方、入試直前期の過ごし方など、さまざまな体験があります。
これから高校受験を行うみなさんの参考としてください。

高校生活レポート

全国にいるZ会の高校コースの先輩たちが、通っている高校を直筆で紹介します。
普段の授業の様子から、どんな部活があるのか、文化祭などの行事がどんな感じで行われているのか、などがわかります。
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