国立 筑波大学附属高等学校 2017年度入試用
国立 筑波大学附属高等学校の入試傾向と対策、先輩の合格体験記などを掲載しています。
志望校の決定の参考にしてください。
国立 筑波大学附属高等学校の入試傾向と対策
入試の傾向と対策について教科別に解説します。
英語試験時間: 50 分 配点: 60 点
出題構成
大問No. | 分野 | 内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■分野 リスニング |
■内容 英問英答 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問2 | ■分野 読解 |
■内容 読み物(頼りになるクララ) |
■その他(形式) 700語~800語 |
■配点 不明 |
大問3 | ■分野 読解 |
■内容 読み物(花嫁は妖精) |
■その他(形式) 700語~800語 |
■配点 不明 |
大問4 | ■分野 英作文 |
■内容 和文英訳 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
-
筑波大付属では、例年大問4題(リスニング1題、長文読解2題、英作文1題)が出題されています。
リスニングの放送文は公開されていませんが、「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」などについて選択式で答える問題が出題されており、 数字の聞き取りも求められます。長文読解では、2問共に800~1000語程度の物語文が扱われ、それぞれ文法的知識と内容理解を問う問題が出題されます。 文法的知識を問うものでは、適切な動詞を選んで正しい形に変化させる空所補充や、語句の並べ換え問題が出題されています。
内容理解を問うものでは、本文中の代名詞が指す内容を制限字数付き(25~40字)の日本語で説明する、本文中の空所に語や句を補充する(選択式および本文中から抜き出し)、本文の要約(英文)の空所を補充する、本文の内容に一致する英文を選択する、本文の内容に合うように質問に対する返答(英文)を完成させる、などの問題が出題されています。
長文読解の英文の量が多いため、リスニング・英作文を合わせて50分で解くためには、速読力が求められます。 英作文は、対話の空所に1文を和文英訳する形式ですが、提示される日本語がこなれたものなので、英訳しづらいところがあります。
- 入試問題の対策
-
長文読解や英作文の対策としては、まずは過去の入試問題を解いてみて、出題形式を大まかに把握しておきましょう。
物語文の出題が中心なので、登場人物の言動や心理に注意を払うことが重要です。
また、代名詞や指示詞、言い換え表現が何を指しているのかについてもよく問われるポイントなので、確認しながら読むようにするとよいでしょう。 速読力を養うためには、とにかく数多くの英文を読むことです。 他の国立大付属高校の入試問題を解いてみるのもよいでしょう。 英作文は、まずは土台となる文法知識があることが前提条件となります。
出来る限り多くの文法事項や構文、表現等を、辞書等を参照せずともすぐに使えるレベルまで、しっかり身につけておきましょう。 それに加えて、こなれた日本語を英訳しやすい形に発想しなおす練習もしておくとよいでしょう。
- 入試問題の戦略
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リスニングは、日々の積み重ねが肝心です。出来れば毎日、少しでも英語の音に触れる時間を作りましょう。
リスニングの内容が非公開の学校を受験する場合は、Z会の『リスニング徹底演習』などで、リスニングの多様な形式に慣れておきましょう。
英作文に対しては『Z Study 英語』にていねいに取り組むことで確かな文法力をつけ、英文を書く練習をしていきましょう。 読解問題の対策は、入試対策期に送られる『入試特訓』を活用しましょう。
筑波大学附属では語数の多い読解問題が出題されていますから、入試レベルの問題をたくさん解いて、速く、正確に読解できるようにしましょう。
数学試験時間: 50 分 配点: 60 点
出題構成
大問No. | 形式 | 分野・内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■形式 小問集合 |
■分野・内容 平方根、確率、円、空間図形 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問2 | ■形式 大問 |
■分野・内容 平方根、確率、円、空間図形 |
■その他(形式) 記述問題あり |
■配点 不明 |
大問3 | ■形式 大問 |
■分野・内容 連立方程式、2次方程式 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問4 | ■形式 大問 |
■分野・内容 2乗に比例する関数、三平方の定理 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問5 | ■形式 大問 |
■分野・内容 三角形と四角形、三平方の定理 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
-
16年度は、大問数5題、設問数15問で、ここ数年の傾向と変わりはありません。
出題内容は、大問1は、平方根、確率、円、空間図形などの小問集合となっています。
小問集合といえども分野融合問題もあり、処理力だけではなく、応用力や発想力も問われます。
それ以降の大問は、資料の整理、2次方程式(連立方程式)、2乗に比例する関数、三平方の定理となっており、
どの大問も最後の設問は難度が高くなっています。
また、大問2で資料の整理の問題が出題され、調査結果から度数を求める過程を記述させる設問がふくまれています。 全体的に、工夫された問題が多く、読解力を必要とする問題も出題されているので、いかにして問題の意味をつかむかがポイントになります。
- 入試問題の対策
-
全体的に教科書の章末問題よりも難しいレベルの問題となっています。
難しめの問題を集めた過去問集などに取り組み、いろいろな出題パターンを見て、解法のテクニックや定石と言われる考え方を身につけておきましょう。
とくに、普段から、関数分野や図形分野における総合問題に慣れておく方がよいでしょう。
文章題は等しい関係の量を見抜き、文字のおき方から考えたり、状況を整理したりする必要があります。
「割合」「道のりと速さ」「資料の整理」など、様々なトピックの問題に取り組んでおきましょう。
また、問題文が少し長めのものに取り組んでおくとよいでしょう。 図形の問題では、平面・空間を問わず、ポイントになる線分や三角形などが見えにくくなっていることが多くあります。 普段から問題演習後の復習時には、解答解説や別解をよく読み、明確な解法をしっかり身につけておきましょう。 また、1つの問題でもいろいろな角度から見て、どの解法がもっとも適切であるかを判断できる力も養っておきましょう。
- 入試問題の戦略
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入試では、学校の勉強だけでは解くことが難しい問題、時間が圧倒的にかかりすぎてしまう問題が多く出題されます。
そういった特別な問題に対応するためには、当然、特別な演習が必須です。
そこで役に立つのが、Z会の9月以降で登場する『難関対策演習』!! 複雑な線分比を一発で求める「メネラウスの定理」、面倒な確率を数え上げずに求める「順列・組合せ」の考え方などなど、 入試への強力な武器となる、特別な知識・手法・定石を学習します。 もちろん、武器だけで入試を攻略することはできません。何より重要なのは初見の問題への対応力。 そして、対応力を身につけるのは経験です。
『難関対策演習』では、効率よく経験を積むために、「新記号問題」、「移動する点」、「形が変わる立体」などなどZ会独自の視点で入試を分類し、 それぞれの極意を紹介しながら、実戦の中で対応力を身につけていきます。
こんな、Z会の『難関対策演習』に挑んで、合格へ一歩近づこう!
国語試験時間: 50 分 配点: 60 点
出題構成
大問No. | ジャンル | 出典 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■ジャンル 論説文 |
■出典 村瀬学『宮崎駿の「深み」へ』 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問2 | ■ジャンル 小説 |
■出典 三浦しをん『舟を編む』 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
- 2016年度までの入試問題の傾向
-
論説文・小説の大問2題構成です。
2016年度の論説文は、イメージを思い浮かべながら楽しく読み進められる文章が引用されています。
ただし、読解問題の設問では、さまざまな切り口から傍線部の表現について問われていて、傍線部の前後だけでなく、文章全体の内容や筆者の主張をおさえていないと答えにくい問題もあります。
選択式問題や、30~40字程度の記述問題のほか、漢字や語意などの知識問題も出題されています。 小説は長文ですが、論説文同様、親しみやすい内容の文章が引用されているので、ていねいに文脈をたどっていけば、 読解に問題はないでしょう。
設問は、選択式問題が中心ですが、記述問題も2題、制限字数の指示のあるものとないものが出題されています。 合格点を取るためには、得点すべきところで取りこぼしをなくし、記述問題で部分点を重ねていくことが大切です。
- 入試問題の対策
-
語意を問う問題では、使い慣れた言葉の思わぬ意味が出題されることもあります。
日頃から意識的に辞書を引くとともに、文中での意味を考えましょう。
論説文も小説も、形式段落や場面単位での細部理解と、全体の論理や主題の両方をしっかりおさえることが大切です。
特に、特徴的な表現に関しては、慎重に検討して解答してください。
選択式問題では、選択肢どうしの差異はわかりやすいので、文脈をよくおさえ、 答えの根拠となる部分を文中から探したうえで解答を選ぶことを心がけましょう。
記述問題は、解答の基となる表現を文中から探して簡潔にまとめる場合と、手がかりとなる表現をもとに自分の言葉でまとめる必要のある設問があります。 いずれにしても課題文がしっかり理解できていれば対応できるでしょう。 過去問の他にも、記述問題が多くレベルの高い問題集を使って、問題演習を重ねましょう。
- 入試問題の戦略
-
筑波大学附属高等学校は、記述問題の難易度が高いのが特徴的です。
記述問題で確実に点をとるには、日ごろから書く訓練をして、第三者に見てもらうことが欠かせません。
Z会の本科教材では、毎月の「記述トレーニング」という練習問題で、記述力を徹底的に鍛えます。 さらに添削問題で、一人ひとりの解答にあわせた、こまやかな指導を行いますので、自分の注意すべき点がよくわかります。
理科試験時間: 50 分 配点: 60 点
出題構成
大問No. | 分野 | 内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■分野 地学 |
■内容 地層のできかた、堆積岩、化石 |
■その他(形式) 論述問題あり |
■配点 不明 |
大問2 | ■分野 化学 |
■内容 気体の性質、質量パーセント濃度、質量保存の法則 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問3 | ■分野 生物 |
■内容 い生物のふえかた、遺伝いい |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問4 | ■分野 物理 |
■内容 回路の電流、回路の電圧 |
■その他(形式) 論述問題あり |
■配点 不明 |
大問5 | ■分野 地学 |
■内容 前線と天気 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問6 | ■分野 化学 |
■内容 中和 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問7 | ■分野 生物 |
■内容 花のつくり、葉の構造、茎の構造、光合成 |
■その他(形式) |
■配点 不明 |
大問8 | ■分野 物理 |
■内容 力の大きさとばねののび |
■その他(形式) 作図あり |
■配点 不明 |
【備考】
※大問8・・・作図はグラフの作図
※大問8・・・作図はグラフの作図
- 2016年度までの入試問題の傾向
-
例年、物理、化学、生物、地学の各分野から2題ずつの計8題の大問が出題されています。
2015年度は物理、化学、生物が各2題、地学が1題の合計7題の出題でしたが、2016年度は例年通り、
物理、化学、生物、地学の各分野から2題ずつの計8題の大問が出題されています。
全体として記号選択問題がやや多く出題される傾向にあり、とくに生物・地学分野の問題で記号選択問題の割合が高くなっています。
記述形式の出題は多くありませんが、計算問題や実験の考察問題はバランスよく出題されています。また、作図問題はほぼ毎年出題されています。 中学の学習範囲を逸脱する内容ではありませんが、中学の学習範囲全般から幅広く出題され、単元を超えた総合問題や実験からの問題が多く見られます。 基本事項をしっかりと理解した上での思考力、高度な応用力が問われる問題が多く、注意が必要です。
- 入試問題の対策
-
物理・化学分野では、それぞれの学習範囲にある自然事象が起こる原理・原則を理解し、法則をしっかり身につけておく必要があります。
実験についての問題が多いので、実験の前提となる設定を把握し、結果から考えられることは何か、その結果に法則性はあるのかなど、
実験についての考察力・思考力を養っておきましょう。
生物・地学分野では、中学校の学習範囲の徹底した知識を持つことと、自然事象の実際に起こっている原理を深く理解しておく必要があります。 中学校の学習事項は問題集を使用し繰り返し学習しておきましょう。 日頃から資料集や図鑑に目を通し、実験器具、その使い方、実験によって導き出されるグラフ、動物、植物などの名称、体のつくりと分類、生態を確認しておくとよいでしょう。
また、その年に話題になった事柄が取り上げられることもありますので、新聞なども興味をもって読み、内容も理解できるようにしておくとよいでしょう。
- 入試問題の戦略
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まず、iPadスタイルの人は「映像授業」、テキストスタイルの人は「要点」を活用して、基本的知識を身につけましょう。
「整理ノート」や「書いて確認ワーク」も基本的知識の確認に有効です。続いて、「確認問題」や「一問一答道場」を解いて基本的知識の定着を図りましょう。
「問題演習」では身につけた知識を活用して問題を解く練習をします。そして、「添削問題」を解いて提出しましょう。
時間を計りながら取り組むことで時間配分の練習ができますし、自分の書いた解答で点数が取れるかどうかを第三者に添削してもらうことは、記述・論述問題対策に有効です。 入試特訓は各分野の総仕上げに有効活用しましょう。
また、入試特訓は、問題形式別に特訓ができる回(計算特訓、作図特訓)もありますので、苦手な問題形式がある場合は、それらを利用して集中的に対策をするとよいでしょう。
社会試験時間: 50 分 配点: 60 点
出題構成
大問No. | 分野 | 内容 | その他(形式) | 配点 |
---|---|---|---|---|
大問1 | ■分野 地理 |
■内容 世界地理雑題 |
■その他(形式) 資料提示型 |
■配点 不明 |
大問2 | ■分野 地理 |
■内容 日本地理雑題 |
■その他(形式) 資料提示型 |
■配点 不明 |
大問3 | ■分野 歴史 |
■内容 古代~近世の歴史 |
■その他(形式) 資料提示型/論述問題あり |
■配点 不明 |
大問4 | ■分野 歴史 |
■内容 近・現代の歴史 |
■その他(形式) 資料提示型 |
■配点 不明 |
大問5 | ■分野 公民 |
■内容 政治総合 |
■その他(形式) 資料提示型/計算あり |
■配点 不明 |
大問6 | ■分野 公民 |
■内容 経済総合 |
■その他(形式) 資料提示型 |
■配点 不明 |
【備考】
※大問3・・・短文論述(10字)
※大問3・・・短文論述(10字)
- 2016年度までの入試問題の傾向
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例年大問6題の構成です。設問数はかつて50~60問前後でしたが、14年度からは35問前後となっています。
地理・歴史・公民の各分野の出題割合は歴史的分野の出題割合がやや多めで、全体の4割を占めています。
記号選択問題が多く、全体の約7~8割を占めています。
また、年度によって異なりますが、歴史的分野で10~25字程度の論述問題が出題されることがあります。 各分野において、高度な知識や思考力を要する難度の高い問題が見られます。 地図やグラフ・写真などをつかった問題が多く、地理的分野では地形図が出題されやすいほか、歴史的分野では史料がよく使われています。 公民的分野では、計算問題が出題されることもあります。
また、文の正誤を判定したり正しい文(誤った文)を選んだりする正誤問題が多く、選択肢の文も長めで紛らわしかったり、 細かい知識が必要だったりするものが多いことから、記号選択問題といえども、用語の丸暗記や付け焼き刃による学習では対応できません。
また、歴史的分野や公民的分野で他分野との融合問題が見られます。 各分野とも、学習内容を総合的にとらえた広範囲からの出題が多くなっています。
- 入試問題の対策
-
難度の高い正誤問題に対応するには、まず教科書レベルの基礎知識を完全に固めること、
そのうえで参考書などを用いて知識を増やしながら問題演習を積むことが大切です。
用語を記述する問題に関しては基本的なものが中心なので、ここで取りこぼすことのないように、用語を正式名称で覚え、正確な漢字で書けるようにしておきましょう。 地理的分野では、地図や統計、グラフなどの資料から必要な情報を読み取って判断する力をつけておきましょう。 地形図を扱う問題が頻出なので、地形図のルールなどを理解し、地形図の読み取りに慣れておくようにしましょう。 歴史的分野では、教科書や資料集にある史料の内容によく目を通し、また日本と世界の動きを総合的にとらえていくことを心がけましょう。 公民的分野では、政治・経済のしくみなどの基本事項を押さえたうえで、現代社会の課題や国際社会の動きなどとの関連にも注意しながら学習を進めましょう。
- 入試問題の戦略
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筑波大附高校では、中学教科書より踏み込んだ細かい知識が求められる問題が見られます。
入試特訓を各分野の総仕上げに有効活用しましょう。
入試特訓の「テーマ別演習」では、教科書に掲載されている重要語句だけでなく、少し細かい知識も掲載しています。
「テーマ別演習」に取り組んで、各分野の総仕上げや、応用度の高い問題に対応するための広い視点を養いましょう。
また、複数の資料を読み解く必要のある問題が多く出題されるため、入試特訓を活用し、資料問題の練習を積みましょう。 入試特訓の「苦手克服1」では地理の資料問題を集中して扱います。 資料中の注目すべきポイントをわかりやすく解説した例題を通して、解答に必要な情報を見きわめる力を養います。 入試特訓で資料問題の練習を積み、どのような資料が出ても、早く正確に対応できる力を身につけましょう。
高校合格体験記
Z会中学コースの卒業生たちが、志望高校に合格するまでの体験記を掲載しています。
部活や行事と勉強の両立の方法や、効果的なZ会教材の使い方、入試直前期の過ごし方など、さまざまな体験があります。
これから高校受験を行うみなさんの参考としてください。
高校生活レポート
全国にいるZ会の高校コースの先輩たちが、通っている高校を直筆で紹介します。
普段の授業の様子から、どんな部活があるのか、文化祭などの行事がどんな感じで行われているのか、などがわかります。
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