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<ことばのチカラで自立しよう>

コミュニケーション力を育てる 7つのチカラ(7) 【プレゼン力】

日常生活のなかでできる子どものことばのチカラの育て方や、子どもを自立に導く親の視点・心がまえをお伝えします!

【2016年1月28日】


 
 

ことばキャンプの7つのチカラのひとつ「プレゼン力」とは、顔の表情、しぐさや口調、話の早さなど声の出し方、姿勢、伝え方の工夫といった、ことば以外のノンバーバル(非言語)の表現力を意味しています。


夕食の用意をしていたとき、「ママ怒ってるの?」と、長女から言われたことがありました。鏡を見ると、自分でもギョッとするような眉間にしわを寄せた恐い顔が映っていました。ごはんを早く作らなければ、と焦るあまりの必死の形相だったのでした。

「何もそんなに真剣にならなくても・・・」と今では笑い話ですが、これでは怒っているようにしか見えないと猛反省。それからは、キッチンやリビングに鏡を置いて、ときどき自分の表情をチェックすることにしています。

人は表情を見ることで、相手の気持ちを理解します。だからこそ、自分がどんな表情をしているかを意識することは、コミュニケーションにおいて欠かせません。人には、話の内容ばかりでなく、こうしたノンバーバル(非言語)のコミュニケーションが印象に残ります。 今月は、ことば以外のコミュニケーションについて意識してみましょう。

アイコンタクトの練習

「目は口ほどにものを言う」と言われますが、目の動きは心の様子さえ写し出してしまいます。目がキョロキョロ動いていたり、上目づかいに人を見たりするクセはありませんか?

コミュニケーションにおいて、視線を合わせること=アイコンタクトは最も重要なことの一つです。

もし、自分が一生懸命話をしているのに、相手がどこか別のところを見ていてまったく目を合わせなかったとしたら、無視されているように感じて気分がよくないでしょう? どんなに真剣に相手の話を聞いていたとしても、視線をまったく合わせなければ、相手は話を受け止めてもらっていないのだと感じてしまいます。アイコンタクトは、コミュニケーションになくてはならないものです。

でも、人にあまり慣れていなかったり、内気で目を合わせることに恥ずかしさを覚えたりする子どももいます。そんな子どもには、目を見て話した方がカッコいいことや、「目ではなく鼻の周辺や口元を見るだけでもOK」ということを伝えてみましょう。それだけで、相手は目を合わせている錯覚を引き起こします。少しずつでいいので、アイコンタクトができるよう促してみてください。

笑顔がコミュニケーションの決め手
ファーストフード店で「笑顔0円」という張り紙がありました。ぶっきらぼうな顔で「いらっしゃいませ」と言うのと笑顔で言われるのとでは、感じ方がずいぶん違います。笑顔はお金がかからず、自分も相手も幸せな気持ちになります。世界中の人に通用する、最強のコミュニケーションですね。 楽しい顔、悲しい顔、うれしい顔、豊かな表情ができるように、下のワークを親子でやってみましょう。

ワーク:道案内

(1) 鏡を用意します。
(2) 設問を参考にして、表情を作ってみましょう。
(3) 親子で作った表情を見せあって、どんな印象を受けたか、お互いの感想を伝えてみます。

<設問の例>  
  • ほしかったプレゼントをもらったとき
  • ほめられたとき
  • 友だちとケンカしたとき
  • 仲直りしたとき
  • テストで100点をとったとき など

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定価:1480円(税抜)
出版社: 合同出版

【本の内容】
わが子に一人前の大人になってもらうには、小さいころからの習慣づけが大切です。つい言ってしまう「〜〜しなさい!」「あれはダメ! これもダメ!」をグッとこらえて、やる気を促すgood対応をしてみましょう。「今すべきことは何?」「なぜしないといけないの?」子ども自身に考えさせることで、自分から進んで動ける子になります。
10歳までに身につけておきたい、時間マネジメント・お片づけ・お金についてのルールやマナー。見通しを立てるワークや基準をみつけるワーク、欲望をコントロールするワークなどなど、子どもが楽しみながらできる具体的なトレーニングが満載です。今日から実践!!


コミュニケーション力を育てる 7つのチカラ

ことばキャンプでめざしているのは、自分を尊重し相手も尊重するコミュニケーション力です。ただ、何となく話したり聞くのではなく、相手のことを理解しながら自分のことも大切にしながらじょうずに伝えていくコミュニケーション。
どう育てるか、この連載ではコミュニケーション力を育てる「7つのチカラのトレーニング」についてひとつずつお話しています。このトレーニングは、米国の学校や家庭で行われていたオーラルコミュニケーション教育をベースにしたプログラムです。7つのチカラとは、度胸力、論理力、理解力、応答力、語彙力、説得力、プレゼン力の7つ。コミュニケーション力は総合的なものなので、部分的にトレーニングしながら総合的に自尊他尊のコミュニケーションを身につけていきましょう。
高取しづか
高取 しづか (たかとり・しづか)

NPO法人JAMネットワーク代表・「ことばキャンプ」主宰
消費者問題・子育て雑誌の記者として活躍後、1998年渡米。アメリカで出会った仲間や日本の友人とJAMネットワークを立ち上げた。「子どもの自立トレーニング」をテーマに新聞・雑誌・本の執筆や、各地で講演活動を行っている。神奈川県の子育て支援の委員をつとめ、子育てや教育の現場で支援にあたっている。また、東京都と神奈川県の児童養護施設で社会貢献活動を行っている。おもな著書に『子どもが本当に待っているお母さんのほめ言葉』(PHP研究所)、「子どもに英語を習わせる親が知っておきたいこと』(アルク)、『実用絵本 ことばキャンプ』1〜5(合同出版)、『イラスト版気持ちの伝え方』(合同出版)、 『コミュニケーション力を育てる 実践ことばキャンプ』(主婦の友社)など多数。


 

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