「フードロス問題」
「指定された献立を，食べ切れる量かつ栄養バランスの整った状態で提供できるシステム」をつくる，という事業を考えた。ロボットがそれぞれの家庭から届いた献立や情報をもとに工場で料理を作り，ドローンを利用して届ける。（中略）現在でも配達サービスは存在するが，このようにドローンを使い人件費を削減するものや，個人で細かくオーダーメイドできるものはまだ無いのではないか。
答案講評 1月の回答選と解説
中３
総合｜答案講評 中３ １月
今回の課題
今回の答案講評では、以下の課題について取り上げます。
大問２ あなたが解決すべきと考える社会的課題を１つ取り上げなさい。その上で，取り上げた社会的課題を解決するための事業を考え，400字以内で説明しなさい。
今回は大問２を取り上げます。今回の課題は，自分で課題を見つけた上で，それを解決する「事業」を考えて説明するものでした。社会的課題は，日々のニュースや社会科の授業などでも多く取り上げられています。ただそれを理解するだけでなく，そこからもう一歩踏み出して，解決のための仕組みや事業を考える，その過程で，現在起こっている，そしてこれから起こるであろう，様々な社会的課題に向き合ってほしいと思います。
※掲載の都合により、表現を一部省略・変更させていただいた箇所があります。
答案拝見
09-79084-5さん
「子育て支援→親の自由時間の確保」
地域に密着した休日のキッズクラブという事業を提案したい。各家庭から集めた会費を使って，公園や近くの小学校で異なる年齢層の子どもごとにさまざまな活動を行うものである。
今回は，「自分で事業を考える」というテーマでした。答案感想欄では，新しくアイディアを出すことが難しいという声が目立ちました。そのような中で，13-74806-3さんは，既存のサービスとは異なるアイディアを打ち出してくれました。ドローンやＡＩなど，新しい技術についてアンテナを高くしておくと，アイディアを考える“引き出し”が増えますよ。
また，浮かんだアイディアを，事業として具体的にまとめるのに苦労した人も多かったようです。実際の答案では“何が課題か”に字数の多くを割いてしまい，具体的な事業性について，つまり，どうやって収益を上げて事業を継続していくのか，という内容が欠落しているものが散見されました。そのような中で，「子育て支援」をテーマにした09-79084-5さんの答案は，資金を獲得する手段にも触れられていました。事業を継続するにはどのくらいの費用がかかるのか，公的な支援を受けることはできるのか，など，もう一歩踏み込んで検討すると，アイディアがより現実的なものになるでしょう。