答案講評 1月の回答選と解説

中1
中1 意見を主張する1

今回の課題

今回は、次の添削問題について、Z会に届いた答案の紹介と講評をお届けします。

「本当の友達」について考え、二六〇字以内で作文を書きなさい。ただし、作文全体を二段落に分け、具体例(自分の体験や、見たこと、聞いたことなど)をふまえて書くこと。

答案拝見

先生

今回の作文は、「本当の友達」について具体的なエピソードを含めながら説明するというものでした。「本当の友達とはこういう友達である」という自分の意見について、取り上げた具体例がその裏づけになるように、しっかりとかみ合っていることがポイントです。それでは、いくつか答案を見てみましょう。また、「今回の優秀作品」としてS.N.さんの作文を紹介します。

S.S.さん
なんでも話せ、共感してくれる友達

(幼稚園からの親友のSさんに久しぶりに会ったとき)私がSさんに学校であったことや相談をすると、「私もこんなことあったよ。」と共感してくれた。その時私は安心した。人の話を聞くだけならだれにでもできるが、相手の話を広げて共感し、心を安心させてくれることはだれにでもできるようなことではない。

M.Y.さん
困っている人を行動で支えられる友達

私が初めてクラスの班の班長になった時、同じ班だったCさんが困っている私を見て、私が話しやすくなるように班員の注意をひいてくれた。彼女のおかげで、班活動をスムーズに行うことができて、班長としての自信を持てるようになった。人が困っている時に、サッと支えてくれるCさんは、とても優しい人だと思う。……私もCさんのように、困っている人を行動で支えられる人になりたい。

M.H.さん
悪い所をしっかり注意のできる友達

休み時間中、嫌いな友達の悪口を言おうとした時に、友達が「それを言われたら嬉しい?」と私に注意をしてくれた。私はそのおかげでふだんから悪口を言ってやろうという気持ちもなくなったし、モヤモヤすることも、イライラすることも、なくなった。

今回の優秀作品

回答

★ S.N.さんの作文 ★

先生

ココが花マル

冒頭でS.N.さんは「本当の友達とは誠実な心を持った人だと思う」と書きました。その後のエピソードで、日直の仕事である放課後の掃除をFさんが手伝ってくれたこと、先生の花びんを割ってしまったS.N.さんに「かくしていると先生が悲しむよ」と言葉をかけることで、S.N.さんに謝る勇気を与えたことが書かれています。友達の言動が具体的に書かれているので、彼の誠実な性格がしっかりと伝わってきますね。
第二段落では、「相手のことを考えて行動できるFさんは、素敵だと思う」というS.N.さんの考えが書かれています。「誠実」という言葉は出てきませんが、第一段落のエピソードから、目の前にいる友達に対しても、先生に対しても誠実な心で行動するFさんへの気持ちが読み取れます。最後が「僕も彼のようになれるように努力をしたい」という、前向きの決意でまとめられているところも、すばらしかったです。なお作文で自分のことを表すときは、「私」という一人称を使うとよりよいですよ。

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今回の講評はここまで。次回も、みなさんの答案を楽しみに待っています!

※毎月、Z会に届いた答案の中から「キラリと光る作品」を選んで「講評」に掲載します。早めに提出し、「講評」掲載をめざしましょう!

※「講評」は毎月中ごろに公開します。お楽しみに!