文章題から立式することが簡単に出来ず、不安な気持ちになった。だから、何日もかけて多くの問題を解くようにしてみたのだ。すると、文章題が少しずつ解けるようになっていた。……諦めずに一歩でも前へ進んで行くと、必ず光が見えてくるはずだ。
答案講評 8月の回答選と解説
今回の課題
今回は、次の添削問題について、Z会に届いた答案の紹介と講評をお届けします。
詩にこめられた作者の思いを捉え、詩について考えたことを二四〇字以内で書きなさい。ただし、作文全体を二段落に分け、具体例(自分の体験や、見たこと・聞いたことなど)をふまえて書くこと。
答案拝見

M.O.さん
K.T.さん
バタフライが泳げるようになるまでの過程
泳いでもすぐに沈んでしまう様子は、まるでトンネルの暗闇をさまようようだった。それでも上手くなるために全集中力をそそぎ、練習を重ねた。すると、日に日に泳げる距離が伸び、ついに二十五メートルを泳ぎきることができた。……トンネルは進めば抜けられるように、努力を積めば「できない」はいつか「できる」に変わる。
A.Y.さん
バレエが思うように踊れなかったこと
決して諦めずにいつもよりも入念にストレッチをするよう努力した。少しずつではあるが、踊りが上達していった。……トンネルの長さがそれぞれ違うように、努力する時間もそれぞれ違う。その努力には必ずがんばってきた証の光が見えてくる。
今回の優秀作品


この答案では、第一段落で、H.K.さんがどのような「暗いトンネル」の中にいたのかがくわしく紹介されています。それだけでなく、H.K.さんは、「暗いトンネルからどのようにして抜け出したのか」についても読み手に丁寧に説明しています。説明が具体的であればあるほど、「詩にこめられた作者の思い」をしっかりと捉えていることが読み手に伝わります。この答案は、その良い例でした。
第二段落でも、H.K.さんが自身の体験からどのような発見をしたのかがはっきりと示されていました。最後の文章も、それまでの内容をまとめる内容になっていて、全体として大変まとまりのある答案でした。
今回の講評はここまで。次回も、みなさんの答案を楽しみに待っています!
※毎月、Z会に届いた答案の中から「キラリと光る作品」を選んで「講評」に掲載します。早めに提出し、「講評」掲載をめざしましょう!
※「講評」は毎月中ごろに公開します。お楽しみに!
今月は、「詩と関連した具体例を挙げることができたか」がポイントでした。送られてきた答案を見ると、みなさんそれぞれが苦労した体験などを挙げることができていて、作者の思いをよく捉えていました。題材としては、学校の定期テスト、検定試験、水泳やテニスでの体験などを取り上げた人が多かったです。もう一つのポイントは、「具体例に合う考察ができたか」です。これについても、ほとんどの答案が、詩に登場する「トンネル」や「光」とい言葉を引用しながら、体験から得た考察や発見を紹介することができていました。皆さんの考察を読むと、希望につながる言葉が多く、とても頼もしいなと感じました。それでは、みなさんの答案の一部を紹介します。また、特によく書けていたH.K.さんの答案を紹介します。