答案講評 1月の回答選と解説

中1
中1 意見を主張する1

今回の課題

今回は、次の添削問題について、Z会に届いた答案の紹介と講評をお届けします。

「本当の友達」について考え、二六〇字以内で作文を書きなさい。ただし、作文全体を二段落に分け、具体例(自分の体験や、見たこと、聞いたことなど)をふまえて書くこと。

答案拝見

先生

今回の作文は、「本当の友達」について具体的なエピソードを含めながら説明するというものでした。「本当の友達とはこういう友達である」という自分の意見について、取り上げた具体例がその裏づけになるように、しっかりとかみ合っていることがポイントです。それでは、いくつか答案を見てみましょう。また、「今回の優秀作品」としてM.M.さんの作文を紹介します。

M.N.さん
自分もつらいときに他の人を励ますことができる友達

学校で五キロメートル走をしたとき、(自分もきついはずのMさんが)「頑張れ。」と小声で言ってくれた。私はそのおかげで、五キロメートルを走りきることができた。自分もつらいときに、他の人を励ますことができるMさんは、とても思いやりのある人だと思う。

H.A.さん
自分を心から信じてくれる友達

私が物を落として割ったと疑われた時、泣きそうになっていた私の背中を優しく叩いて、みんなの前で私のことをかばってくれたKさん。勇気を出してくれたおかげで、みんなの誤解を解くことができた。Kさんは私のためにみんなから反感を買うかもしれない状況で行動してくれたことがすごくうれしかった……。

A.K.さん
思っていることを言い合える友達

私は「本当の友達」と言える友達はいない。なぜなら、私は性格上、何でも許してしまい、我慢してしまうからだ。……(クラスにいる仲のいい二人が言い合いをしていて)いつも一緒に笑っている二人でも思っていることを言っている姿を見てとても感心した。私もいつかそんな「本当の友達」がつくれたらいいなと思う。

今回の優秀作品

回答

★ M.M.さんの作文 ★

先生

ココが花マル

冒頭でM.M.さんは「『本当の友達』とは、けんかができる友達だ」と書きました。その後、友達であるAさんとのやりとりが説明されています。お互いが意見を全くゆずらずけんかになったこと、話し合いをするうちに二人とも納得する意見が出て、それが周囲も納得できるものだったこと、文化祭が成功し、二人が仲直りできたこと。けんかをしてから仲直りするまでのエピソードが具体的であるため、二人の関係が読み手にしっかり伝わりました。
第二段落では、第一段落でのエピソードを踏まえて「けんかができるのは、相手を信頼しているからだ」「けんかをしても、仲直りできるのは、『本当の友達』だからだ」というM.M.さんの考えが書かれています。最後に「必要な時にはけんかをし、仲良くしていきたい」と、二人の今後の関係性に触れられているところも、すばらしかったです。

◇◆◇

今回の講評はここまで。次回も、みなさんの答案を楽しみに待っています!