昼食の時間になったらすぐに食べることができ、時間がかからないからだ。給食の場合、準備や片づけに時間と手間がかかる。しかし、お弁当の場合、その日の授業の予定に合わせてメニューや分量を決められ、自分の食べきれる量だけを食べられる。
答案講評 10月の回答選と解説
中２
中２ 立場を決めて書く１
今回の課題
今回は、次の添削問題について、Ｚ会に届いた答案の紹介と講評をお届けします。
会話の空欄に入るあなたの意見を二六〇字以内で書きなさい。ただし、ＡさんとＢさんのどちらの意見に賛成か、立場をはっきりさせて書くこと。
答案拝見
Ｔ．Ｎ．さん
Ｃ．Ｈ．さん
お弁当のほうがよい
私は陸上部に入っており、しかも貧血だ。母は、お弁当の量を増やしたり、鉄分を多く含む食材を入れたりなどの配慮をしてくれる。このようにお弁当は、給食とは異なり、自分の体のことだけを思ってつくってもらえる。
Ｒ．Ｕ．さん
給食のほうがよい
先日、家庭科の授業で弁当の献立を考えるというものがあった。バランス良く決めているつもりでも、つい好きなものばかりを入れてしまい栄養がかたよってしまった。これを防ぐためにも給食のほうが良いだろう。
今回の優秀作品
Ｈ．Ｓ．さんの作文は、構成がたいへん優れていました。「自分の立場の表明」→「その理由」→「反論の予想と再反論」→「まとめ」となっていて、説得力がありました。また、給食に賛成する「理由」については、複数挙げると説明不足になりがちですが、Ｈ．Ｓ．さんは二つの理由のどちらについても丁寧に説明できていました。
特に優れていたのは、「反論の予想」のところで、「家族の人が作ってくれるなじみのある味はもちろん安心感が強い」としている点です。最初に書いた「母が早起きをしてお弁当を作ってくれた」という箇所につながる内容になっていて、Ｈ．Ｓ．さんの構成力が光っていました。
構成力が高く、まとまりのある優れた作文でした。
今回の講評はここまで。次回も、みなさんの答案を楽しみに待っています！
※毎月、Ｚ会に届いた答案の中から「キラリと光る作品」を選んで「講評」に掲載します。早めに提出し、「講評」掲載をめざしましょう！
※「講評」は毎月中ごろに公開します。お楽しみに！
今月は、自分の立場を決めた後で、どのような説得力のある理由を挙げることができるかが鍵でした。そのためには、自分の体験をできるだけ具体的に示すことが必要です。答案の中には体験を書いてないものがいくつか見られましたが、そうするとどうしても説得力が弱くなってしまいます。「説得力を出すためには具体例が必要」ということを覚えておくとよいでしょう。それでは、みなさんの答案の一部を紹介します。また、「今回の優秀作品」として、特によく書けていたＨ．Ｓ．さんの答案を紹介します。