答案講評 10月の回答選と解説

中1
中1 手紙を書く

今回の課題

今回は、次の添削問題について、Z会に届いた答案の紹介と講評をお届けします。

二十年後の自分にあてて、解答用紙に二四〇字以内で手紙を書きなさい。ただし、「初めの挨拶」と「結びの挨拶」の部分は最小限にとどめ、「本文」が充実した手紙にしなさい。

答案拝見

先生

答案を読むと、みなさんが自分の興味や将来の夢などについて、しっかり考えて書いてくれたことがわかりました。「二十年後の自分」にあてて書く手紙ですから、大切なのは、いまの自分が何に関心があって将来何を目指しているのかをくわしく書くこと、そして、それが読み手(未来の自分)へとつながっていく内容だと示すことです。それでは、みなさんの答案の中から一部を紹介します。また、「今回の優秀作品」として、特によく書けていたA.N.さんの答案を紹介します。

R.H.さん
水泳の選手になっていてほしい

H選手は、持ち前の足を活かして、ターン後のドルフィンキックで相手との距離をどんどん離してゴールします。僕もバタ足やドルフィンキックが得意なので、水泳がもっと好きになりました。H選手のような速い選手になれるように平日には部活で泳いだり、休日にはプールに行って自主練をしています。

A.K.さん
歯医者になっていてほしい

私が歯医者になりたいと思ったのは、父の職業で身近でその姿を見てきたからです。患者さんに出会うと感謝を伝えられている父を誇りに思ったからです。あなたは、父のような立派な歯医者さんになっていますか。みんなから信頼されて親しまれるように頑張ってほしいです。

M.M.さん
イラストレーターになっていてほしい

私は今、T先生のようなイラストレーターになりたいと思い、絵をかく練習をしています。私がイラストレーターになりたいと思ったのは、中学生のときでした。元気がなかったとき、Tというイラストレーターさんの絵に出会い、元気をもらいました。力強い線、かげのつけかたがとてもすばらしいです。T先生のような、みんなを元気にできるイラストレーターさんになっていますか。

今回の優秀作品

回答

★ A.N.さんの作文 ★

先生

ココが花マル

A.N.さんは、「二十年後の自分」に向けて、「ピアノの先生」になっていてほしいと示しています。そう考えるようになったのは「ピアノを教えてもらっているM先生」の影響です。「最初は全然練習したくなかった」A.N.さんは、先生が「音楽の楽しさ」を教えてくれたからこそピアノを好きになり、今では、毎日一時間以上練習したり、音楽大学へ行くために勉強をしっかりしたりしているのですね。M先生がA.N.さんの生活に深く影響を与えていることがよく伝わってきました。
M先生のように、自分もまた、生徒に音楽をかなでる楽しさを教えられるピアノの先生になっていたいと、二十年後の自分に向けて書かれた手紙。設問の趣旨に合ったすばらしい作文です。

◇◆◇

今回の講評はここまで。次回も、みなさんの答案を楽しみに待っています!

※毎月、Z会に届いた答案の中から「キラリと光る作品」を選んで「講評」に掲載します。早めに提出し、「講評」掲載をめざしましょう!

※「講評」は毎月中ごろに公開します。お楽しみに!