クリティカル・シンキング/みんなの意見 11月の回答選と解説

中2
総合|みんなの意見 中2 11月

今回の課題

みんなの意見11月(中2)のテーマは以下のものでした。

英語以外の言語を学ぶとしたら、何語を学びたいか、目的や理由と共に「みんなの意見」に投稿してみましょう。

ほとんどの人にとって、「外国語」と言えばまずは英語でしょう。しかし、その他の言語についても知ることは、世界を多面的に捉え、視野を拡げるのに役立ちます。外国語学習を通じて、公平で複眼的な思考を身につけるきっかけとしてほしいと思います。

今回の回答選

プーさん

私は英語以外の言語を学ぶとしたら、中国語を学びたいと思いました。
なぜなら中国語は約13億人以上の人に話されています。また、インドネシアや香港、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンなどアジアの国でたくさんの人に話されているので、アジアどこでも現地の人とコミュニケーションが出来るからです。

 

中国語は英語の次に多くの人に話されている言語であり、大学で履修する第2外国語としても人気があるね。ぜひアジア諸国の人々と交流できるようになってほしいな。

horsegirlさん

私は英語以外の言語を学びたいとしたら、手話をまなびたいです。
なぜなら、言葉が聞こえない人と話せるし、手でしゃべると、言語にもうひとつのそくめんが生きるからです。手の動きとしゃべり言葉の両方をあわせると、話が最大の人に通じると思います。

 

「言語」として手話を挙げたのはすばらしい! 一般的には手話はジェスチャーのようなものと思っている人も多いけど、実は手話は他の言語と同じように複雑な文法構造を持った言語であって、生まれながらにして手話で育った人は、母語として手話を身につけるんだよね! ぜひ学んでほしい。

がおくんさん

ラテン語を学びたいと思う。
英語はラテン語に由来する単語が多く、ラテン語の単語をつなげたり少し変えたりして英単語が出来上がっていることが多い。ラテン語を学ぶことは、英語への理解を深めることになる。さらに、ラテン語はスペイン語とイタリア語の源でもある。よってラテン語を学ぶと、この二つの言語、及びその他のラテン語に強いつながりのある言語が理解できるようになる。

 

ラテン語は現在、実生活で話される言語ではないけれど、欧米では、自らのルーツを学ぶ上で重要な教養とされている。日本人が古文・漢文を学ぶのと同様、欧米の言語・文化を深く理解するためには欠かせないんだね。
ここでラテン語豆知識。ラテン語から生まれて各言語には英語と同様に冠詞があるけれど、ラテン語には冠詞がないんだ。いつ生まれたんだろうね?

無記名

私はスペイン語を学びたいです。なぜなら、スペイン語は世界で二番目に多く話されている言語だからです。そして、その言語を身に付けて、世界各国を観光してみたいです。

 

スペイン語は、スペインの他に中南米を中心として、20以上の国と地域で公用語になっている。スペインの中心部のスペイン語が一応「標準的なスペイン語」といった扱いを受けるけど、人口は中南米のスペイン語の方が圧倒的に多い(中南米の中にもいろいろな方言があるのだけど)。「標準」には「良い」とか「優れている」といった意味はないんだよね(もちろん、悪いものとか劣ったものでもない)。

無記名

私は、ドイツ語を学びたいです。なぜなら、ドイツ語圏のクラシック音楽の有名な作曲家がたくさんいるからです。例えば、バッハやベートーヴェン、モーツァルト、ブラームス、シューベルト等です。私はピアノを習っているのですが、以前先生に「言葉と音楽は関わっている」と言われたことがあります。そこで私は、ドイツ語を理解すればよりドイツ語圏の作曲家のことを理解して弾くことができるのではないかと考えました。

 

言葉と音楽は、どちらも表現の手段であり、お互いに密接な関わりがあるということは納得の行く話だね。音声の面でも各言語にはそれぞれの特徴があるから、言語がメロディーに与える影響などを考えてみるのも面白いかもしれない。

Z会のつぶやき

 

外国語の学習を通じて身につけてほしいもう1つの視点は、「日本語を見つめ直す」ということだ。日本語と他の言葉の違いを知ることで、初めて日本語の特徴というものが見えてくるんだよ。英語を学習すると、つい「英語は普通であり、普遍的」、「日本語は特殊であり、変わっている」といった観念をもってしまいがちだけど、いろいろな言語を知ると、実は日本語の特徴の方がむしろ普通で、英語の方がよっぽど変わっていると言える面だってあることに気づく。より正確に言えば、どの言語にも、それぞれに特殊な面があるんだということを知ってほしい。その上で、日本語について相対的に捉えてみよう。