クリティカル・シンキング/みんなの意見 10月の回答選と解説

中2
総合|みんなの意見 中2 10月

今回の課題

みんなの意見10月(中2)のテーマは以下のものでした。

身のまわりのものや生き物の形で不思議に思ったものについて,なぜそのような形をしているのか,根拠を予想して「みんなの意見」に投稿してみよう。

ウォーミングアップでは,ものの形は偶然ではなく,何らかの理由があってその形になっていることを学びました。そこで,教材で取り上げた題材以外のものについて,その形の理由を考えることを主題としました。

今回の回答選

horsegirl

陸上選手は力の強い、大きい足をもっていますが、馬は速くても、速くなくっても、ほそい足をもっています。これは、馬はチーターみたいにばねのように動いているからでしょう。

 

おお,確かに陸上選手と馬やチーターを比べると同じ「速い」でもからだのつくりや特徴が違うようじゃのう!
速く走る動物でも,草食動物と肉食動物ではからだのつくりが異なることが知られておる。これは「走る」理由や目的が異なるからじゃな。
陸上選手でも,長距離走選手と短距離走選手を比べてみるとなにか新たな発見があるかもしれんのう。

まっちゃっちゃさん

なぜ人間の脚(腕)には、腿には骨が1本なのに膝下では2本なのか?
昔、ヒトの祖先が4足歩行をしていた時に、足(手)に伝わる圧力が大きいため、足(手)の表面積が大きい方が有利であった。その力を支える、足(手)の近くの骨を2本持っている動物が生き残り、今の形に至ったため。

 

確かに,ひじより先に橈骨と尺骨,ひざより先には脛骨と腓骨という骨が2本セットになっておる。これを手足にかかる圧力が関係していると考えてくれたんじゃな! 橈骨と尺骨のような2本セットの骨は,手足をひねる動きの時に活躍するんじゃ。ぜひ調べてみるとよいぞ!

がおくんさん

靴裏にはそれぞれ違う模様がある。この模様は、靴の役割に深く関係していると思う。例えば、野球の靴はスパイクがある。これは、地面にしっかり踏ん張るためである。また、バスケットボールの靴は細かく比較的深い模様が刻まれている。これは、床の上を滑らずに激しく動けるようにするためであると予想する。このように、靴裏の模様は、その靴に役割を与えているのだと思う。

 

野球は屋外,バスケットボールは室内の競技であることを考えると,靴裏のスパイクの有無や溝の形状に違いがあることも納得じゃな! がおくんさんが書いてくれたように,靴裏の様子から,その靴を使う目的や靴裏にふれる地面の様子を予測できそうじゃ。身近なものも,理由があってその形になっていることが見えてくるのう!

Z会のつぶやき

 

身のまわりにあるものについて,「なぜ?」という視点を持つのは大事なことじゃ。たとえば,道路の交差点。ふつうは十字形やT字形をしているが,近年,「ラウンドアバウト」とよばれる,円形の交差点が増えているんじゃ。なぜこのような交差点ができたのか,それぞれのよいところは何かなど,調べてみると面白いんではないかのう。こういう姿勢が,さまざまなものの見方を身につける第一歩じゃ。